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Fourier 変換と PDEmd a49c6e2
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Fourier 変換へんかんと PDE

date2026-07-15document_iddoc_02a2536de94f8a3da86698fa38543abedescriptionFourier 変換を、全空間上の PDE を周波数ごとの代数方程式または ODE へ変換する方法として整理する。prerequisites変数分離法と Fourier 級数 / フーリエ変換の基礎type講義content_typelecturestatusactiverelateddata/lecture/math/analysis/introduction-to-fourier-transform.lecture.n.md / data/lecture/math/partial-differential-equations/heat-wave-and-laplace-equations.lecture.n.md / data/lecture/math/partial-differential-equations/separation-of-variables-and-fourier-series.lecture.n.md / data/lecture/math/partial-differential-equations/maximum-principle-basics.lecture.n.md
mathpartial-differential-equationsfourier-transformlecture

1導入どうにゅう

この講義こうぎでは、Fourier 変換へんかんにより空間微分くうかんびぶん周波数しゅうはすうせき変換へんかんし、全空間上ぜんくうかんじょう定数係数ていすうけいすう PDE を周波数しゅうはすうごとの問題もんだい分解ぶんかいする方法ほうほう説明せつめいする。

2方針ほうしん

全空間ぜんくうかん非周期問題ひしゅうきもんだいでは、Fourier 級数きゅうすうより Fourier 変換へんかん自然しぜんである。微分びぶん周波数変数しゅうはすうへんすう乗算じょうざん移行いこうするため、定数係数ていすうけいすう熱方程式ねつほうていしき波動方程式はどうほうていしき周波数しゅうはすうごとに解析かいせきできる。

3微分びぶん乗算じょうざんになる理由りゆう

Fourier 変換へんかん

f^(ξ)=Rf(x)e-ixξdx

定義ていぎする。このせつでは、前提講義ぜんていこうぎ定義ていぎした Schwartz 関数かんすう f[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"mathcal\")")]S(R)仮定かていする。このとき f とすべての導関数どうかんすう急減少きゅうげんしょうするため、積分せきぶん絶対収束ぜったいしゅうそくし、部分積分ぶぶんせきぶん境界項きょうかいこうは 0 になる。

f^(ξ)=Rf(x)e-ixξdx

である。部分積分ぶぶんせきぶんにより

Rf(x)e-ixξdx=[f(x)e-ixξ]-+iξRf(x)e-ixξdx

となる。境界項きょうかいこうが 0 なら

f^(ξ)=iξf^(ξ)

である。もう一度いちど適用てきようすると

f'^(ξ)=(iξ)2f^(ξ)=-ξ2f^(ξ)

る。したがって、空間微分くうかんびぶんふくむ PDE は周波数しゅうはすうごとの代数式だいすうしきまたは ODE へ変換へんかんされる。

4代表例だいひょうれい

熱拡散率ねつかくさんりつ κ>0 とする。熱方程式ねつほうていしき ut=κuxxx で Fourier 変換へんかんすると、

tu^=-κξ2u^

となる。ここでは tu(·,t) が Schwartz 関数空間かんすうくうかん [PARSE ERROR: Undefined("Command(\"mathcal\")")]S(R)あたいC1 写像しゃぞうであると仮定かていする。すなわち u(·,t)ut(·,t)空間方向くうかんほうこう急減少きゅうげんしょうし、tかんして連続的れんぞくてき変化へんかする。この十分条件じゅうぶんじょうけんのもとで tu^=ut^交換こうかんできる。これは tかんする ODE であり、高周波こうしゅうはほどはや減衰げんすいすることをしめす。あとで構成こうせいする u=Gt*f は、f[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"mathcal\")")]S(R) なら t>0 でこの条件じょうけんたす。

5Fourier 級数きゅうすうとの相違そうい

Fourier 級数きゅうすう有界区間ゆうかいくかん周期関数しゅうきかんすう離散的りさんてき周波数しゅうはすう分解ぶんかいする。Fourier 変換へんかん全空間ぜんくうかん関数かんすう連続的れんぞくてき周波数しゅうはすう分解ぶんかいする。境界きょうかいがある問題もんだいでは Fourier 級数きゅうすう全空間ぜんくうかんでは Fourier 変換へんかん自然しぜんである。

6heat kernel への接続せつぞく

f[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"mathcal\")")]S(R) とし、初期条件しょきじょうけん u(x,0)=f(x) の Fourier 変換へんかんf^(ξ) とすると、

u^(ξ,t)=e-κξ2tf^(ξ)

である。逆変換ぎゃくへんかんすると、かいは heat kernel と fたたみで表現ひょうげんされる。これは初期分布しょきぶんぷが Gaussian かく平均化へいきんかされることを意味いみする。

heat kernel のしきは、Gaussian の Fourier 変換へんかんから導出どうしゅつされる。逆変換ぎゃくへんかん定数ていすう

f(x)=12πRf^(ξ)eixξdξ

とする規約きやくでは、

12πRe-κtξ2eixξdξ=14πκte-x2/(4κt)

である。具体的ぐたいてきには η=κtξくと、Jacobian と評価点ひょうかてんの scaling をふくめて

12πκtRe-η2ei(x/κt)ηdη=14πκte-x2/(4κt)

となる。これは前提講義ぜんていこうぎ証明しょうめいした Gaussian の Fourier 変換へんかんを scaling した結果けっかである。したがって e-κtξ2逆変換ぎゃくへんかんが heat kernel になる。

7全空間ぜんくうかん熱方程式ねつほうていしき

κ>0f[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"mathcal\")")]S(R) とし、問題もんだい

ut=κuxx,xR,t>0,u(x,0)=f(x)

とする。未知関数みちかんすうu(x,t)独立変数どくりつへんすう空間くうかん x時間じかん t定義域ていぎいき全実線ぜんじっせんである。Fourier 変換へんかんxかんして適用てきようすると、空間微分くうかんびぶん

uxx^(ξ,t)=-ξ2u^(ξ,t)

移行いこうする。したがって周波数しゅうはすうごとに

tu^(ξ,t)=-κξ2u^(ξ,t),u^(ξ,0)=f^(ξ)

けばよい。かい

u^(ξ,t)=e-κξ2tf^(ξ)

である。逆変換ぎゃくへんかんにより

u(x,t)=14πκtRe-(x-y)2/(4κt)f(y)dy

となる。かく

Gt(x)=14πκte-x2/(4κt)

が heat kernel である。t>0 では Gt のすべての微分びぶん積分可能せきぶんかのうであり、直接計算ちょくせつけいさんにより

tGt(x)=(-12t+x24κt2)Gt(x)=κxxGt(x)

る。したがって積分下せきぶんか微分びぶんして

ut=(tGt)*f=κ(xxGt)*f=κuxx

確認かくにんできる。また RGt(x)dx=1 であり、任意にんいδ>0たいして |x|>δGt(x)dx0 となるので、t0質量しつりょう原点付近げんてんふきん集中しゅうちゅうする。したがって Gt近似恒等族きんじこうとうぞくをなし、Schwartz 関数かんすう fたいして Gt*ff各点かくてんかつ L2成立せいりつする。これにより積分表示せきぶんひょうじ初期条件しょきじょうけん回復かいふくすることまで確認かくにんできる。

8比較例ひかくれい: 境界きょうかいがある場合ばあい

区間くかん 0<x<L で Dirichlet 条件じょうけんすと、全空間ぜんくうかん平行移動対称性へいこういどうたいしょうせいうしなわれる。この場合ばあい連続周波数れんぞくしゅうはすう ξ ではなく、境界条件きょうかいじょうけん適合てきごうする離散りさんモード sin(nπx/L)使用しようする。Fourier 変換へんかんと Fourier 級数きゅうすう選択せんたくは、領域りょういき境界条件きょうかいじょうけんまる。

9反例はんれいまたは限界げんかい

係数けいすうx依存いぞんする ut=(a(x)ux)x では、Fourier 変換へんかん適用てきようしても単純たんじゅん乗算じょうざんには変換へんかんされない。x がわせき周波数側しゅうはすうがわたたみになるため、ことなる周波数しゅうはすう結合けつごうし、定数係数ていすうけいすう場合ばあいおな手順てじゅんでは完結かんけつしない。

10どこまで成立せいりつするか

Fourier 変換へんかん領域りょういき境界条件きょうかいじょうけんつよ依存いぞんする。有界区間ゆうかいくかんでは、Fourier 級数きゅうすう固有関数展開こゆうかんすうてんかい自然しぜんになる。

11関連かんれんリンク

data/lecture/math/analysis/introduction-to-fourier-transform.lecture.n.md data/lecture/math/partial-differential-equations/separation-of-variables-and-fourier-series.lecture.n.md

明示解めいじかい計算けいさんできない場合ばあいでもかい最大値さいだいち安定性あんていせい評価ひょうかするため、つぎに maximum principle へすすむ。

data/lecture/math/partial-differential-equations/maximum-principle-basics.lecture.n.md
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