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maximum principle の基本きほん

date2026-07-15document_iddoc_a6ae306a2d3de8676e327ceb40cc1381descriptionmaximum principle を、楕円型・放物型 PDE で内部最大値が境界条件に支配される原理として導入する。prerequisites二階線形 PDE の分類 / heat・wave・Laplace 方程式type講義content_typelecturestatusactiverelateddata/lecture/math/partial-differential-equations/classification-of-second-order-linear-pdes.lecture.n.md / data/lecture/math/partial-differential-equations/heat-wave-and-laplace-equations.lecture.n.md / data/lecture/math/partial-differential-equations/fourier-transforms-and-pdes.lecture.n.md / data/lecture/math/partial-differential-equations/introduction-to-energy-methods.lecture.n.md
mathpartial-differential-equationsmaximum-principlelecture

1導入どうにゅう

この講義こうぎでは、Laplace 方程式ほうていしき熱方程式ねつほうていしきにおいて、内部ないぶ最大値さいだいち境界きょうかい初期条件しょきじょうけん支配しはいされることを説明せつめいする。

2用語ようご定義ていぎ

maximum principleMaximum principle は、この講義こうぎあつかう Laplace 方程式ほうていしき斉次熱方程式せいじねつほうていしきにおいて、かい最大値さいだいち最小値さいしょうち内部ないぶ自由じゆうには発生はっせいしないことをべる原理げんりである。一般いっぱん楕円型だえんがた放物型作用素ほうぶつがたさようそでは、一様楕円性いちようだえんせい作用素さようそ符号規約ふごうきやく低階項ていかいこう符号ふごうなどの追加条件ついかじょうけん必要ひつようである。

3方針ほうしん

直観的ちょっかんてきには、Laplace 方程式ほうていしき Δu=0かいは、内部ないぶみなもとたない平衡状態へいこうじょうたいあらわす。そのため、境界値きょうかいち範囲はんい逸脱いつだつする極値きょくち内部ないぶ発生はっせいしない。

4弱最大値原理じゃくさいだいちげんり

くうでない有界開集合ゆうかいかいしゅうごう ΩRnuC(Ω_)C2(Ω)Δu=0 とする。このとき u最大値さいだいち最小値さいしょうち境界きょうかい Ω達成たっせいされ、

maxΩ_u=maxΩu,minΩ_u=minΩu

である。さらに Ω連結れんけつなら、強最大値原理きょうさいだいちげんりは、u内部ないぶ最大値さいだいちまたは最小値さいしょうちれば uΩ 全体ぜんたい定数ていすうである、とべる。以下いか摂動証明せつどうしょうめい対象たいしょうとするのは弱最大値原理じゃくさいだいちげんりである。強最大値原理きょうさいだいちげんり証明しょうめいはこの講義こうぎ射程外しゃていがいであり、ここでは補足命題ほそくめいだいとして位置付いちづける。

5弱最大値原理じゃくさいだいちげんり証明しょうめいかく

証明しょうめい発想はっそうは、内部最大ないぶさいだいでは二階微分にかいびぶんせいになれない、という事実じじつである。まずなめらかな関数かんすう v内部点ないぶてん最大値さいだいちるなら、そのてん二階偏導関数行列にかいへんびぶんかんすうぎょうれつ Hessian は負半定値ふはんていちである。したがって

Δv[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]0

である。

一方いっぽうu調和関数ちょうわかんすうなら Δu=0 であり、この条件じょうけんだけではただちに矛盾むじゅんみちびけない。そこで

vε(x)=u(x)+ε|x|2

導入どうにゅうする。n 次元じげんでは

Δvε=2nε>0

である。もし vε内部ないぶ最大値さいだいちれば、内部最大ないぶさいだい必要条件ひつようじょうけんから Δvε[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]0 となり矛盾むじゅんする。したがって vε最大値さいだいち境界きょうかい達成たっせいされる。R=maxxΩ_|x| とすれば

maxΩ_u[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]maxΩu+εR2

となる。最後さいごε0 として最大値さいだいち主張しゅちょうる。-uおな議論ぎろん適用てきようすれば最小値さいしょうち主張しゅちょうしたがう。

この議論ぎろん厳密げんみつには有界開集合ゆうかいかいしゅうごう閉包上へいほうじょう連続性れんぞくせい内部ないぶでの C2 正則性せいそくせい仮定かていする。定理ていり強化版きょうかばんでは、楕円型作用素だえんがたさようそ係数条件けいすうじょうけん確認かくにんする。

6重要性じゅうようせい

maximum principle は、かい一意性いちいせい安定性あんていせい証明しょうめい使用しようされる。明示解めいじかいられない場合ばあいであっても、かい範囲はんい制御せいぎょできる。

7一意性いちいせいへの応用おうよう

おな境界値きょうかいちふたつの調和関数ちょうわかんすう u,v があるとする。w=u-v とおくと、Δw=0 であり、境界きょうかいでは w=0 である。maximum principle により w最大値さいだいち最小値さいしょうちも 0 であるため、w=0、すなわち u=v である。

8境界値きょうかいちたいする安定性あんていせい

調和関数ちょうわかんすう u1,u2境界値きょうかいちをそれぞれ g1,g2 とする。w=u1-u2 とおけば w-w に maximum principle を適用てきようできるため、

supxΩ|u1(x)-u2(x)|[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]supxΩ|g1(x)-g2(x)|

る。したがって、境界値きょうかいち一様いちよう微小変化びしょうへんか内部ないぶ増幅ぞうふくされない。これが maximum principle による安定性あんていせいである。

9heat 方程式ほうていしき場合ばあい

Ωくうでない有界開集合ゆうかいかいしゅうごうT>0 とし、QT=Ω×(0,T]く。放物型境界ほうぶつがたきょうかい

pQT=(Ω_×{0})(Ω×[0,T])

定義ていぎする。終時刻しゅうじこく上面じょうめん Ω×{T}放物型境界ほうぶつがたきょうかいふくめない。κ>0uC(QT_)C2,1(QT)ut-κΔu=0たすなら、

maxQT_u=maxpQTu,minQT_u=minpQTu

である。ここで C2,1空間くうかんについて二回にかい時間じかんについて一回いっかい連続微分可能れんぞくびぶんかのうであることをあらわす。

証明しょうめいでは vε=u-εt とおく。すると

(vε)t-κΔvε=-ε<0

である。vεQT_pQT最大値さいだいちるなら、そのてん(vε)t[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ge\")")]0 かつ Δvε[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]0 となり、上式じょうしき矛盾むじゅんする。したがって

maxQT_u[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]maxpQTu+εT

であり、ε0 とすれば最大値さいだいち主張しゅちょうる。-u適用てきようすれば最小値さいしょうち主張しゅちょうしたがう。おな議論ぎろんふたつのかい適用てきようすれば、放物型境界ほうぶつがたきょうかいのデータにたいする L 安定性あんていせいられる。

たとえば 0<x<L0<t[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]Tut-κuxx=0 とし、0[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]t[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]T における u(0,t),u(L,t)0[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]x[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]L における u(x,0) がすべて 0 から 100範囲はんいはいるなら、内部ないぶ温度おんどもその範囲はんい逸脱いつだつしない。物理的ぶつりてきには、あたらしい熱源ねつげん内部ないぶにないため、境界きょうかい初期状態しょきじょうたい範囲はんい制御せいぎょすると解釈かいしゃくできる。

10比較例ひかくれい: 波動方程式はどうほうていしき

波動方程式はどうほうていしきでは、初期速度しょきそくどにより内部ないぶあたいあとからおおきくなることがある。双曲型そうきょくがたでは最大値さいだいち支配しはいより、有限伝播速度ゆうげんでんぱそくどとエネルギー保存ほぞん中心ちゅうしんになる。したがって maximum principle は PDE 全般ぜんぱん性質せいしつではなく、楕円型だえんがた放物型ほうぶつがた特徴的とくちょうてき原理げんりである。

11直感図ちょっかんずとしての説明せつめい

Laplace 方程式ほうていしきかい薄膜はくまくたかさとして解釈かいしゃくする。境界きょうかい固定こていし、内部ないぶ支柱しちゅうちからかない場合ばあいまく内部ないぶ境界きょうかいよりたかやま形成けいせいされない。この図式ずしき厳密証明げんみつしょうめい代替だいたいではないが、境界支配きょうかいしはい直感ちょっかんあたえる。

12どこまで成立せいりつするか

maximum principle は方程式ほうていしきかた係数けいすう条件じょうけん依存いぞんする。双曲型そうきょくがた波動方程式はどうほうていしきでは、おな形式けいしきでは成立せいりつしない。

13関連かんれんリンク

data/lecture/math/partial-differential-equations/classification-of-second-order-linear-pdes.lecture.n.md data/lecture/math/partial-differential-equations/heat-wave-and-laplace-equations.lecture.n.md data/lecture/math/partial-differential-equations/fourier-transforms-and-pdes.lecture.n.md

てんごとの最大値制御さいだいちせいぎょ確認かくにんしたので、つぎ領域全体りょういきぜんたい積分量せきぶんりょう使つかう energy method へすすむ。

data/lecture/math/partial-differential-equations/introduction-to-energy-methods.lecture.n.md
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