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階段形と簡約階段形md d9cbd7e
lecture/math/linear-algebra/階段形と簡約階段形-講義.n.md
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階段形かいだんけいrow echelon form簡約階段形かんやくかいだんけいreduced row echelon form

date2026-05-25description行階段形と簡約行階段形を区別し、pivot が階数・自由変数・解の構造を読むための印であることを説明する講義である。prerequisites行基本変形 / 拡大係数行列type講義statusactiverelateddata/lecture/math/linear-algebra/行基本変形の基本-講義.n.md / data/lecture/math/linear-algebra/連立一次方程式と掃き出し法-講義.n.md / data/lecture/math/linear-algebra/階数の基本-講義.n.md / data/exercise/math/linear-algebra/基本変形と連立一次方程式-基本演習.n.md
mathlinear-algebraundergraduatelecture

導入どうにゅう

この講義こうぎ重要じゅうようなのは、階段形かいだんけいrow echelon formかいむために行列ぎょうれつmatrix整理せいりしたかたちであり、pivot が本質的ほんしつてき変数へんすう階数かいすうrankしめということである。

ほうGaussian eliminationでは、行列ぎょうれつmatrixをただちいさくするのではなく、主成分しゅせいぶんpivot位置いち段階的だんかいてき整理せいりする。その整理後せいりごかたち階段形かいだんけいrow echelon formである。

用語ようご定義ていぎ

主成分しゅせいぶんPivot とは、各行かくぎょうひだりから最初さいしょあらわれる非零成分ひぜろせいぶんである。

行階段形ぎょうかいだんけいRow echelon form とは、したぎょうrowすすむほど主成分しゅせいぶんpivotみぎ移動いどうし、零行れいぎょうしたあつまるかたちである。

簡約行階段形かんやくぎょうかいだんけいReduced row echelon form とは、各主成分かくしゅせいぶんが 1 で、そのれつcolumnほか成分せいぶんcomponentがすべて 0 になったかたちである。

方針ほうしん

行基本変形ぎょうきほんへんけいelementary row operation左下ひだりしたから非零成分ひぜろせいぶん消去しょうきょし、主成分しゅせいぶんpivot階段状かいだんじょう配置はいちする。かい完全かんぜんむなら、さらに主成分列しゅせいぶんれつpivot column上下じょうげを 0 にして簡約かんやくする。

data/lecture/math/linear-algebra/行基本変形の基本-講義.n.md

直感的ちょっかんてき説明せつめい

階段形かいだんけいrow echelon formでは、主役しゅやくになる変数へんすうひだりからみぎじゅんあらわれる。pivot があるれつcolumn主変数しゅへんすうれつcolumnであり、pivot がないれつcolumn自由変数じゆうへんすうfree variableれつcolumnになる。

このため、階段形かいだんけいrow echelon form計算途中けいさんとちゅうかたちであると同時どうじに、かい自由度じゆうど確認かくにんするひょうとしても機能きのうする。

線型変換せんけいへんかんlinear transformationとしてると、pivot は「入力方向にゅうりょくほうこうのうち、出力側しゅつりょくがわ独立どくりつindependentいている方向ほうこう」をしめしるしである。pivot のないれつcolumnは、ほかの pivot れつcolumnわせで説明せつめいできる方向ほうこうであり、そこに自由度じゆうどのこる。

したがって階段形かいだんけいrow echelon formは、行列ぎょうれつmatrixやすくする表計算ひょうけいさんではなく、写像しゃぞうmapがどの方向ほうこう独立どくりつindependentたもち、どの方向ほうこうほか方向ほうこう従属じゅうぞくdependentさせるかをむためのかたちである。

data/lecture/math/linear-algebra/階数の基本-講義.n.md

厳密げんみつ説明せつめい

たとえば

(120013000)

行階段形ぎょうかいだんけいである。主成分しゅせいぶんpivotは 1 列目れつめと 2 列目れつめにあるため、pivot の個数こすうは 2 である。したがって階数かいすうrankは 2 である。

簡約行階段形かんやくぎょうかいだんけいでは、さらに主成分列しゅせいぶんれつpivot column他成分たせいぶんを 0 にする。たとえば

(10-6013000)

簡約行階段形かんやくぎょうかいだんけいである。

具体例ぐたいれい矛盾むじゅん判定はんてい

拡大係数行列かくだいけいすうぎょうれつaugmented matrix

\left(\begin{array}{cc|c} 1&2&5\\ 0&1&1 \end{array}\right)

階段形かいだんけいrow echelon formである。第二行だいにぎょうから y=1る。第一行だいいちぎょう代入だいにゅうして x+2=5、すなわち x=3る。階段形かいだんけいrow echelon formしたからうえかいもどかたちである。

拡大係数行列かくだいけいすうぎょうれつaugmented matrixでは、最後さいごれつcolumnだけに pivot が場合ばあい注意ちゅういする。たとえば

\left(\begin{array}{cc|c} 1&2&3\\ 0&0&1 \end{array}\right)

にはぎょうrow 0x+0y=1ふくまれる。これは 0=1 という矛盾むじゅんなので、かい存在そんざいしない。階数かいすうrankえば、係数行列けいすうぎょうれつcoefficient matrix階数かいすうrankは 1 だが、拡大係数行列かくだいけいすうぎょうれつaugmented matrix階数かいすうrankは 2 であり、

rank(A)<rank(Ab)

となる。この不一致ふいっちが、右辺うへんright-hand side b列空間れつくうかんcolumn spaceはいっていないことをあらわす。

よくある誤解ごかい

  • pivot は任意にんい非零成分ひぜろせいぶんでよいわけではない。各行かくぎょうひだりから最初さいしょ非零成分ひぜろせいぶんである。
  • 階段形かいだんけいrow echelon form簡約階段形かんやくかいだんけいreduced row echelon form同一どういつではない。簡約かんやくでは pivot れつcolumn他成分たせいぶんも 0 にする。
  • 階数かいすうrank非零成分ひぜろせいぶん個数こすうではなく、pivot の個数こすうである。

どこまでつか

行基本変形ぎょうきほんへんけいelementary row operationられる階段形かいだんけいrow echelon form一意いちいとはかぎらない。しかし簡約行階段形かんやくぎょうかいだんけい一意いちいである。階数かいすうrankや pivot の個数こすうは、途中とちゅう操作そうさoperation選択せんたく依存いぞんしない。

最終形さいしゅうけい

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]rank=pivotの個数
[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]pivotのない列が自由変数を与える

演習えんしゅうリンク

data/exercise/math/linear-algebra/基本変形と連立一次方程式-基本演習.n.md

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