markdown
物理基礎ポータルmd b6bdf21
lecture/physics/foundation/physics-foundations-portal.lecture.n.md
Download PDF
物理基礎ポータル
portalphysicsfoundationlecture
1導入
この講義では、量を単位つきで置き、対象を固定し、図から式へ移す基本手順を説明する。
力学、熱力学、電磁気のどれへ進んでも、最初に必要になる確認は同じである。
- 単位と次元が整合しているか。
- 対象の物体または系が明確か。
- 図に描いた矢印が、力なのか速度なのか加速度なのかを区別できているか。
- 法則を適用できる条件を確認しているか。
3方針
基礎の段階で固定する手順は次である。
| 段階 | 確認するもの | 失敗すると起こること |
| 量の確認 | 単位・次元・有効数字 | 足せない量を足す |
| 対象の固定 | 1 物体か、系全体か | 内力と外力を混同する |
| 図の作成 | 自由体図、軸、正方向 | 符号と向きが崩れる |
| 式の選択 | 運動方程式、保存則、幾何条件 | 無関係な公式を使う |
4直感的な説明
単位は、量の種類を表示する札である。力とエネルギーはどちらも数値で表せるが、単位が違うので足せない。
自由体図は、式に入れる力の名簿である。速度の矢印や運動の向きは重要な情報だが、力ではない。自由体図に入れるのは、選んだ物体に実際に作用する力だけである。
5厳密な説明
物理基礎の最小構造は、次の二つである。
まず、単位と次元は式の必要条件を与える。たとえば
m\ [\mathrm{kg};\ \mathsf{M}]
\times
a\ [\mathrm{m/s^2};\ \mathsf{LT^{-2}}]
\quad\text{has dimension}\quad
\mathsf{MLT^{-2}}
であり、これは力 F\ [\mathrm{N};\ \mathsf{MLT^{-2}}] と同じ次元である。したがって F=ma は単位の面で整合する。
次に、運動方程式は対象を固定してから使う。物体 A に対して立式しているなら、合力として足すのは A に作用する外力だけである。A が B に及ぼす力は、B に作用する力なので、A の自由体図には入れない。
6見分け方
- 数値が多い問題では、まず単位を確認する。
- 力が複数ある問題では、まず自由体図を作成する。
- 保存則を使う前に、保存する量と失われる量を区別する。
- 答えの単位が求める量と違うなら、計算より前の立式を疑う。
7どこまで成立するか
このポータルは入口である。単位と自由体図は強力な検査だが、正しさの十分条件ではない。単位が合っていても、係数や符号が誤ることはある。自由体図が正しくても、保存則の適用条件を外せば答えは誤る。
8最終形
\boxed{\text{単位で量を確認し、自由体図で力を確認し、条件を確認して法則を使う}}
9一言でいうと
物理基礎は、公式の前に量・対象・図・条件を確定する訓練である。