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SVD と擬似逆行列-基本演習md 89aee98
exercise/math/linear-algebra/SVDと擬似逆-基本演習.n.md
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SVD と擬似逆行列ぎじぎゃくぎょうれつpseudoinverse-基本演習きほんえんしゅう

date2026-05-25description特異値分解と擬似逆行列を、潰れない方向、零特異値、最小二乗解、最小ノルム解から確認する演習である。prerequisites特異値分解の入口 / 擬似逆行列の基本 / 複素内積とユニタリ行列type問題演習content_typeexercisestatusactiverelateddata/lecture/math/linear-algebra/特異値分解の入口-講義.n.md / data/lecture/math/linear-algebra/擬似逆行列の基本-講義.n.md / data/lecture/math/linear-algebra/複素内積とユニタリ行列-講義.n.md / data/exercise/math/linear-algebra/固有値・対角化・発展-基本演習.n.md / data/exercise/math/linear-algebra/二次形式・最小多項式・ジョルダン-基本演習.n.md
mathlinear-algebraexercisesvdpseudoinverse
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演習えんしゅう方針ほうしん

特異値分解とくいちぶんかいsingular value decompositionは、行列ぎょうれつmatrix入力側にゅうりょくがわ直交方向ちょっこうほうこう非負ひふ伸縮率しんしゅくりつ出力側しゅつりょくがわ直交方向ちょっこうほうこう分解ぶんかいする。擬似逆行列ぎじぎゃくぎょうれつpseudoinverseは、0 でない特異値とくいちsingular valueだけを逆数ぎゃくすうにし、0 の特異値とくいちsingular valueぎゃくにしない。


問題もんだい 1

つぎの空欄くうらんめよ。

特異値分解とくいちぶんかいsingular value decompositionは、長方行列ちょうほうぎょうれつを、入力側にゅうりょくがわ直交基底ちょっこうきてい非負ひふ伸縮率しんしゅくりつ出力側しゅつりょくがわ直交基底ちょっこうきてい分解ぶんかいする。擬似逆行列ぎじぎゃくぎょうれつpseudoinverseは、0 でない特異値とくいちsingular valueを ____ し、0 の特異値とくいちsingular valueは ____ ことで、最小二乗解さいしょうにじょうかいleast-squares solution最小さいしょうノルムかいminimum-norm solution記述きじゅつする。」

解答例かいとうれい

逆数ぎゃくすうに」し、「そのまま 0 としてあつかう」。

解説かいせつ

0 の特異値とくいちsingular value逆数ぎゃくすうにしようとすると 0 による除算じょざんdivisionになる。擬似逆行列ぎじぎゃくぎょうれつpseudoinverseでは、つぶれた方向ほうこう無理むり復元ふくげんしない。


問題もんだい 2

A=(300004)

コンパクトSVDcompact SVDを 1 つもとめよ。

解答例かいとうれい

ATA=(90016)

なので、特異値とくいちsingular value4,3 である。みぎ特異とくいベクトルsingular vector

v1=(01),v2=(10)

えらぶと、

u1=Av14=(001),u2=Av23=(100)

である。したがって A=UrΣrVrT、ただし

Ur=(010010),Σr=(4003),Vr=(0110)

である。

解説かいせつ

コンパクトSVDcompact SVDでは、0 でない特異値とくいちsingular value対応たいおうする方向ほうこうだけをのこす。階数かいすうrank列空間れつくうかんcolumn spaceむには、このかたちあつかいやすい。


問題もんだい 3

A=(300010000)

について、特異値とくいちsingular valueかくkernelぞうimageもとめ、最大さいだい特異値とくいちsingular valueだけをのこ階数かいすうrank 1 近似きんじなに保存ほぞんなにてるかを説明せつめいせよ。

解答例かいとうれい

ATA

(900010000)

なので、特異値とくいちsingular value3,1,0 である。また、

kerA=span(e3),ImA=span(e1,e2)

である。最大さいだい特異値とくいちsingular valueだけをのこ階数かいすうrank 1 近似きんじ

A1=(300000000)

である。

解説かいせつ

A1もっとつよのこe1 方向ほうこう保存ほぞんし、e2 方向ほうこうよわ成分せいぶんcomponente3 方向ほうこうかくkernelてる。SVD による近似きんじは、方向ほうこうごとの重要度じゅうようど特異値とくいちsingular valueはかる。


問題もんだい 4

B=(112200)

について、非零ひれい特異値とくいちsingular value使つかって B+もとめ、BB+B+Bなにへの射影しゃえいprojectionかを説明せつめいせよ。

解答例かいとうれい

B=uvTける。ただし

u=(120),v=(11)

である。u=5v=2 なので、非零ひれい特異値とくいちsingular value10 である。したがって

B+=110vuT=110(120120)

である。BB+span(u) への直交射影ちょっこうしゃえいorthogonal projectionであり、B+Bspan(v) への直交射影ちょっこうしゃえいorthogonal projectionである。

解説かいせつ

擬似逆行列ぎじぎゃくぎょうれつpseudoinverseは、つぶれていない方向ほうこうだけを逆向ぎゃくむきにもどす。BB+B+B恒等変換こうとうへんかんidentity transformationではなく、のこっている情報じょうほう空間くうかんへの射影しゃえいprojectionである。


問題もんだい 5

A=(11),b=(20)

について、A+使つかって最小二乗解さいしょうにじょうかいleast-squares solutionもとめよ。

解答例かいとうれい

A+=12(11)

なので、

x=A+b=1

である。近似きんじベクトルは Ax=(1,1)T残差ざんさresidual

r=(1-1)

である。ATr=0 なので、残差ざんさresidual列空間れつくうかんcolumn space直交ちょっこうorthogonalする。

解説かいせつ

過剰決定系かじょうけっていけいoverdetermined systemでは、Ax=b厳密げんみつにはけない場合ばあいがある。擬似逆行列ぎじぎゃくぎょうれつpseudoinverseは、列空間れつくうかんcolumn spaceへの射影しゃえいprojection対応たいおうする最小二乗解さいしょうにじょうかいleast-squares solutionかえす。


問題もんだい 6

A=(11),b=2

について、Ax=bかいsolution無限むげんにあることを確認かくにんし、A+b最小さいしょうノルムかいminimum-norm solutionになることを説明せつめいせよ。

解答例かいとうれい

A+=12(11)

なので、

A+b=(11)

である。Ax=bx1+x2=2 なので、一般解いっぱんかい

x=(2-tt)(tR)

である。このかいながさの二乗にじょう

x2=(2-t)2+t2=2(t-1)2+2

なので、t=1 のとき最小さいしょうになる。

解説かいせつ

劣決定系れつけっていけいunderdetermined systemでは、かい無限むげん存在そんざいする場合ばあいがある。擬似逆行列ぎじぎゃくぎょうれつpseudoinverseは、そのなかからながさが最小さいしょうかいえらぶ。


問題もんだい 7

C=(1i00)

について、C*C計算けいさんし、特異値とくいちsingular valueもとめよ。

解答例かいとうれい

C*=(10-i0)

なので

C*C=(1i-i1)

である。この行列ぎょうれつmatrix固有値こゆうちeigenvalue2,0 である。したがって C特異値とくいちsingular value

2,0

である。

解説かいせつ

複素行列ふくそぎょうれつcomplex matrixでは ATA ではなく A*A使つかう。共役転置きょうやくてんちconjugate transpose使つかうことで、A*Aエルミート行列ぎょうれつHermitian matrixかつ非負定値ひふていちpositive semidefiniteになる。


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