markdown
ベクトルと線型結合-基本演習md fb2f19c
exercise/math/linear-algebra/ベクトルと線型結合-基本演習.n.md
Download as PDF

ベクトルと線型結合せんけいけつごうlinear combination-基本演習きほんえんしゅう

date2026-05-25descriptionベクトルの和・スカラー倍・線型結合・張る空間・一次独立性を、計算と幾何的な意味の両方から確認する基本演習である。prerequisites線型性の基本 / ベクトルの基本演算 / 線型結合と張る空間の基本 / 列ベクトルの独立性と階数への橋渡しtype問題演習content_typeexercisestatusactiverelateddata/lecture/math/linear-algebra/線型性の基本-講義.n.md / data/lecture/math/linear-algebra/ベクトルの基本演算-講義.n.md / data/lecture/math/linear-algebra/線型結合と張る空間の基本-講義.n.md / data/lecture/math/linear-algebra/列ベクトルの独立性と階数への橋渡し-講義.n.md / data/lecture/math/linear-algebra/階数の基本-講義.n.md
mathlinear-algebraexercisevectorspan
data/lecture/math/linear-algebra/線型性の基本-講義.n.md data/lecture/math/linear-algebra/ベクトルの基本演算-講義.n.md data/lecture/math/linear-algebra/線型結合と張る空間の基本-講義.n.md data/lecture/math/linear-algebra/列ベクトルの独立性と階数への橋渡し-講義.n.md

演習えんしゅう方針ほうしん

この演習えんしゅうでは、ベクトルを成分せいぶんcomponentならびとして計算けいさんするだけでなく、空間くうかんてんまたは矢印やじるしとしてむ。線型結合せんけいけつごうlinear combinationは「あたえられた方向ほうこうをどれだけぜるか」をあらわし、空間くうかんは「その方向ほうこうだけで到達とうたつできる範囲はんい」をあらわす。

かく問題もんだいでは、こたえだけでなく、どの性質せいしつ確認かくにんしているかを明示めいじする。


問題もんだい 1

u=(2-13),v=(-140)

たいして、2u-3vもとめよ。また、この計算けいさん幾何的きかてきなにをしているかをべよ。

解答例かいとうれい

2u-3v=(4-26)-(-3120)=(7-146)

これは、u方向ほうこう2 ばいだけすすみ、v逆向ぎゃくむきへ 3 ばいだけすす操作そうさoperationである。

解説かいせつ

ベクトルのとスカラーばいは、成分せいぶんcomponentごとにおこなう。この問題もんだい目的もくてきは、成分計算せいぶんけいさん矢印やじるし移動いどう対応たいおうさせることである。2u-3vひとつのベクトルだが、そのつくかたは「uv からつくった線型結合せんけいけつごうlinear combination」である。


問題もんだい 2

a1=(12),a2=(31),b=(97)

とする。ba1,a2線型結合せんけいけつごうlinear combinationあらわせるかを判定はんていし、あらわせるなら係数けいすうcoefficientもとめよ。

解答例かいとうれい

xa1+ya2=b

とおくと、

\begin{cases} x+3y=9,\\ 2x+y=7 \end{cases}

である。これをくと y=115x=125 である。したがって、

b=125a1+115a2

である。

解説かいせつ

ba1,a2られる空間くうかんはいるか」は、「xa1+ya2=bたす x,y存在そんざいするか」と同値どうちequivalentである。この同値性どうちせい確認かくにんしてから連立方程式れんりつほうていしきくので、計算けいさんたんなる代入だいにゅうではなく、空間くうかんへの所属判定しょぞくはんていになっている。


問題もんだい 3

w1=(102),w2=(01-1),w3=(2-15)

一次独立いちじどくりつlinear independence一次従属いちじじゅうぞくlinear dependenceかを判定はんていせよ。

解答例かいとうれい

c1w1+c2w2+c3w3=0

とおくと、

\begin{cases} c_1+2c_3=0,\\ c_2-c_3=0,\\ 2c_1-c_2+5c_3=0 \end{cases}

である。c1=-2c3c2=c3だい3 しき代入だいにゅうすると、

2(-2c3)-c3+5c3=0

となり、これは恒等的こうとうてきつ。たとえば c3=1 とすると c1=-2c2=1 であり、

-2w1+w2+w3=0

である。したがって一次従属いちじじゅうぞくlinear dependenceである。

解説かいせつ

一次独立いちじどくりつlinear independenceとは、c1w1+c2w2+c3w3=0 から c1=c2=c3=0 だけがることである。非自明ひじめい係数けいすうcoefficientつかれば一次従属いちじじゅうぞくlinear dependenceである。この問題もんだいでは w3=2w1-w2 なので、w3あたらしい方向ほうこう追加ついかしていない。


問題もんだい 4

p=(120),q=(240)

られる空間くうかん幾何的きかてき説明せつめいせよ。

解答例かいとうれい

q=2p なので、p,qおな方向ほうこういている。したがって、

span(p,q)={t(120)tR}

であり、原点げんてんとお直線ちょくせんである。

解説かいせつ

2 ほんのベクトルがあっても、方向ほうこうおなじなら平面へいめんつくれない。空間くうかん次元じげんdimensionは、ベクトルの本数ほんすうではなく、独立どくりつindependent方向ほうこうかずまる。この視点してん階数かいすうrank理解りかいにつながる。


問題もんだい 5

つぎ主張しゅちょうただしいかを判定はんていし、理由りゆうべよ。

  1. れいベクトルをふくむベクトル集合しゅうごうset一次従属いちじじゅうぞくlinear dependenceである。
  2. 1 ぽんだけからなる集合しゅうごうset {u} は、u0 なら一次独立いちじどくりつlinear independenceである。
  3. から集合しゅうごうsetは、標準的ひょうじゅんてき定義ていぎでは一次独立いちじどくりつlinear independenceとしてあつかう。

解答例かいとうれい

すべてただしい。

解説かいせつ

れいベクトルをふく場合ばあい、そのれいベクトルに対応たいおうする係数けいすうcoefficient1、ほかを 0 にすれば、非自明ひじめい線型結合せんけいけつごうlinear combination0つくれる。したがって一次従属いちじじゅうぞくlinear dependenceである。1 ぽん場合ばあいcu=0 から、u0 なら c=0したがう。空集合くうしゅうごうでは反例はんれいとなる非自明ひじめい係数けいすうcoefficient存在そんざいしないので、一次独立いちじどくりつlinear independence定義ていぎする。このような境界例きょうかいれい確認かくにんしておくと、基底きていbasis次元じげんdimension議論ぎろん例外れいがい見落みおとしにくい。


補充問題ほじゅうもんだい講義こうぎから移動いどうした確認かくにん

問題もんだい 6

u=(2,-1,3)Tv=(0,4,1)Tたいして u+v3u-2v計算けいさんせよ。

u+v=(2,3,4)T3u-2v=(6,-11,7)T である。

この問題もんだいは、ベクトルのとスカラーばい成分せいぶんcomponentごとにおこなうことを確認かくにんする。

問題もんだい 7

a(1,0)T+b(0,1)T=(5,-2)Tたす a,bもとめよ。

a=5b=-2 である。

この問題もんだいは、標準基底ひょうじゅんきていstandard basisでは係数けいすうcoefficientがそのまま成分せいぶんcomponentになることを確認かくにんする。

問題もんだい 8

2(1,1)T-(3,-1)T がどの方向ほうこうあらわすかを成分せいぶんcomponent確認かくにんせよ。

2(1,1)T-(3,-1)T=(-1,3)T である。

この問題もんだいは、線型結合せんけいけつごうlinear combination複数ふくすう方向ほうこう係数けいすうcoefficientつきでわせる操作そうさoperationであることを確認かくにんする。

問題もんだい 9

(1,0)T(1,1)TR2るか判定はんていせよ。

a(1,0)T+b(1,1)T=(a+b,b)T である。任意にんい(x,y)Tたいして b=ya=x-yれるので、R2る。

この問題もんだいは、「る」とは任意にんい目標もくひょうベクトルを線型結合せんけいけつごうlinear combinationつくれることだと確認かくにんする。

問題もんだい 10

(1,2)T(2,4)T空間くうかん説明せつめいせよ。

(2,4)T=2(1,2)T なので、空間くうかん{t(1,2)TtR} である。

この問題もんだいは、ベクトルの本数ほんすうではなく独立どくりつindependent方向ほうこうかず空間くうかんめることを確認かくにんする。

問題もんだい 11

(3,1)T(1,0)T,(0,1)T線型結合せんけいけつごうlinear combinationあらわせることを確認かくにんせよ。

(3,1)T=3(1,0)T+1(0,1)T である。

この問題もんだいは、標準基底ひょうじゅんきていstandard basisR2 全体ぜんたいることを確認かくにんする。


補充問題ほじゅうもんだいれいベクトルと空間くうかん境界例きょうかいれい

問題もんだい 12

u=(12)

について、0u-uu+(-u)もとめ、それぞれがなにあらわすか説明せつめいせよ。

0u=(00),-u=(-1-2),u+(-u)=(00)

である。0u方向ほうこううしなったれいベクトル、-uu反対向はんたいむきのベクトル、u+(-u)加法逆元かほうぎゃくげんによってれいベクトルへもどることをあらわす。

この問題もんだいは、ベクトル演算えんざんなにわるかを確認かくにんする境界例きょうかいれいである。0uきを保存ほぞんせず、-u直線ちょくせんそのものはえずにきを反転はんてんする。

問題もんだい 13

u=(12)

について、

span(u),span(u,0),span(u,2u)

おな集合しゅうごうsetであることを説明せつめいせよ。

0=0u2uu定数倍ていすうばいである。したがって、02u追加ついかしても、u からつくれる線型結合せんけいけつごうlinear combination範囲はんいえない。

span(u)=span(u,0)=span(u,2u)

である。

この問題もんだいは、生成集合せいせいしゅうごう余分よぶんなベクトルをくわえても、空間くうかんわらない場合ばあい確認かくにんする。本数ほんすうえることと、独立どくりつindependent方向ほうこうえることはべつである。


関連講義かんれんこうぎ

data/lecture/math/linear-algebra/線型性の基本-講義.n.md data/lecture/math/linear-algebra/ベクトルの基本演算-講義.n.md data/lecture/math/linear-algebra/線型結合と張る空間の基本-講義.n.md data/lecture/math/linear-algebra/列ベクトルの独立性と階数への橋渡し-講義.n.md data/lecture/math/linear-algebra/階数の基本-講義.n.md
raw .n.md をコピー
loc をコピー (filepath:line ~ line)
copy share link
path をコピー
copy share link
copy share link
タブを全て閉じる