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基底変換と相似-基本演習md 0a121dd
exercise/math/linear-algebra/change-of-basis-and-similarity.exercise.n.md

基底変換きていへんかんchange of basis相似そうじsimilarity-基本演習きほんえんしゅう

date2026-06-06document_iddoc_468d9c3a02850d00241f2dabfc143d41description基底変換・座標変換・相似変換を、線型写像そのものと座標表示の区別から確認する基本演習である。prerequisites線型性の基本 / 線型写像と行列 / 行列計算と線型変換 / 基底変換と相似type問題演習content_typeexercisestatusactiverelateddata/lecture/math/linear-algebra/linearity-basics.lecture.n.md / data/lecture/math/linear-algebra/linear-maps-and-matrices.lecture.n.md / data/exercise/math/linear-algebra/matrix-computation-and-linear-transformations.exercise.n.md / data/lecture/math/linear-algebra/complex-inner-products-and-unitary-matrices.lecture.n.md / data/lecture/math/linear-algebra/change-of-basis-and-similarity.lecture.n.md
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1演習えんしゅう方針ほうしん

基底変換きていへんかんchange of basisわるのは、ベクトルvectorそのものや線型写像せんけいしゃぞうlinear mapそのものではなく、座標表示ざひょうひょうじcoordinate representationである。この演習えんしゅうでは、ふる基底きていbasisでの座標ざひょうcoordinateあたらしい基底きていbasisでの座標ざひょうcoordinate表現行列ひょうげんぎょうれつrepresentation matrix区別くべつして計算けいさんする。

この演習えんしゅうでは、Pあたらしい基底きていbasis座標ざひょうcoordinateふる基底きていbasis座標ざひょうcoordinateおくる、つまり [x]old=P[x]new という規約きやく固定こていする。このため表現行列ひょうげんぎょうれつrepresentation matrixP-1AoldPわる。規約きやくぎゃくにすると公式こうしきぎゃくになるので、せき順序じゅんじょだけでえてはいけない。

長方行列ちょうほうぎょうれつrectangular matrix線型写像せんけいしゃぞうlinear mapでは、定義域ていぎいきdomain終域しゅういきcodomain別々べつべつ基底変換きていへんかんchange of basis使つかうため、Q-1APかたちになる。どの座標変換行列ざひょうへんかんぎょうれつchange-of-coordinates matrixについても、まず可逆かぎゃくinvertibleであることを確認かくにんする。P特異とくいsingularなら、そのれつcolumn基底きていbasisではなく、座標ざひょうえではなく情報じょうほうつぶ操作そうさになっている。

この演習えんしゅう行列式ぎょうれつしきdeterminant固有値こゆうちeigenvalueは、後続こうぞく演習えんしゅうへの先取さきど確認かくにんである。本流ほんりゅう基底変換きていへんかん計算けいさんでは、れつ一次独立いちじどくりつlinearly independentであること、または明示めいじした逆行列ぎゃくぎょうれつもともどせることを可逆性かぎゃくせい確認かくにん使つかう。


2確認問題かくにんもんだい座標変換行列ざひょうへんかんぎょうれつchange-of-coordinates matrix

R2標準基底ひょうじゅんきていstandard basisふる基底きていbasisとする。あたらしい基底きていbasis

b1=(11),b2=(1-1)

とする。ベクトルvector

x=(31)

新基底しんきていかんする座標ざひょうcoordinate [x]newもとめよ。

2.1解答かいとう

まず、あたらしい基底きていbasisベクトルをれつcolumnならべる。

P=(111-1)

この P は、あたらしい座標ざひょうcoordinateふる座標ざひょうcoordinateもど行列ぎょうれつmatrixである。

[x]old=P[x]new

したがって、

(31)=s(11)+t(1-1)

けばよい。成分せいぶんcomponentくらべると、

\begin{cases} s+t=3,\\ s-t=1 \end{cases}

である。2 しきして 2s=4、したがって s=2 である。さらに s+t=3 から t=1 である。

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")][x]new=(21)

この問題もんだい確認かくにんしているのは、座標ざひょうcoordinateわってもベクトルvectorそのものはわらないというてんである。xおなベクトルvectorだが、基底きていbasisえるとかずわせがわる。


3確認問題かくにんもんだい相似変換そうじへんかんsimilarity transformation

線型写像せんけいしゃぞうlinear mapふる基底きていbasisでの表現行列ひょうげんぎょうれつrepresentation matrix

Aold=(2103)

とする。また、あたらしい基底きていbasisからふる基底きていbasisへの座標変換行列ざひょうへんかんぎょうれつchange-of-coordinates matrix

P=(111-1)

とする。新基底しんきていnew basisでの表現行列ひょうげんぎょうれつrepresentation matrix

Anew=P-1AoldP

もとめよ。

3.1解答かいとう

行列式ぎょうれつしきによる確認かくにん後続こうぞく先取さきどりである。おなじことは、2 つのれつ一次独立いちじどくりつlinearly independentであり、した表示ひょうじする P-1実際じっさいけると Iもどることからも確認かくにんできる。

まず P可逆かぎゃくinvertibleであることを確認かくにんする。ここでは

detP=-20

なので、P-1存在そんざいする。したがって

P-1=(121212-12)

である。つぎに

AoldP=(2103)(111-1)=(313-3)

である。したがって

Anew=(121212-12)(313-3)=(3-102)

となる。

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]Anew=(3-102)

この問題もんだいでは、ひだりP-1みぎP役割やくわり重要じゅうようである。みぎP新座標しんざひょう入力にゅうりょくinput古座標ふるざひょうもどし、Aold古座標ふるざひょう線型写像せんけいしゃぞうlinear map適用てきようし、ひだりP-1結果けっか新座標しんざひょうもどす。


4確認問題かくにんもんだい定義域ていぎいきdomain終域しゅういきcodomain基底きていbasis別々べつべつえる

線型写像せんけいしゃぞうlinear map T:R2R3ふる基底きていbasisでの表現行列ひょうげんぎょうれつrepresentation matrix

Aold=(100111)

とする。定義域ていぎいきdomain座標変換行列ざひょうへんかんぎょうれつchange-of-coordinates matrix

P=(1101)

とし、終域しゅういきcodomain座標変換行列ざひょうへんかんぎょうれつchange-of-coordinates matrixQ=I3 とする。このとき

Anew=Q-1AoldP

もとめよ。

4.1解答かいとう

ここでは Q=I3 なので、Q-1=I3 である。したがって

Anew=AoldP

計算けいさんすればよい。

(100111)(1101)=(110112)

したがって

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]Anew=(110112)

長方行列ちょうほうぎょうれつrectangular matrixでは、相似そうじsimilarityというかたちではなく Q-1AP というかたちになる。定義域ていぎいきdomain終域しゅういきcodomain基底きていbasis別々べつべつつためである。


5確認問題かくにんもんだい相似そうじsimilarity保存ほぞんされるりょうquantity

前問ぜんもん正方行列せいほうぎょうれつsquare matrix

A=(2103),B=(3-102)

について、トレースtrace行列式ぎょうれつしきdeterminant固有値こゆうちeigenvalue一致いっちすることを確認かくにんせよ。

先取さきど注意ちゅうい行列式ぎょうれつしきdeterminant固有値こゆうちeigenvalue後続こうぞく本格的ほんかくてき定義ていぎする。ここでは、2 行列式ぎょうれつしき公式こうしき上三角行列じょうさんかくぎょうれつ対角成分たいかくせいぶん使つか発展確認はってんかくにんとしてあつかう。

5.1解答かいとう

まずトレースtrace

tr(A)=2+3=5,tr(B)=3+2=5

である。つぎに行列式ぎょうれつしきdeterminant

detA=2·3-0·1=6,detB=3·2-0·(-1)=6

である。さらに、どちらも上三角行列じょうさんかくぎょうれつupper triangular matrixなので、固有値こゆうちeigenvalue対角成分たいかくせいぶんdiagonal entryからめる。

A:2,3,B:3,2

したがって、順序じゅんじょorderのぞけば固有値こゆうちeigenvalue一致いっちする。

この問題もんだいているのは、相似そうじsimilarityおな線型写像せんけいしゃぞうlinear map別表示べつひょうじalternative representationであるという事実じじつである。行列ぎょうれつmatrix成分せいぶんcomponentわっても、基底きていbasis依存いぞんしないりょうquantity保存ほぞんされる。


6確認問題かくにんもんだい可逆性かぎゃくせいinvertibility確認かくにん

P=(1224)

座標変換行列ざひょうへんかんぎょうれつchange-of-coordinates matrixとして使つかえるか判定はんていせよ。

6.1解答かいとう

基底変換きていへんかんchange of basis使つかP は、あたらしい基底きていbasisベクトルをれつcolumnならべた行列ぎょうれつmatrixである。したがって、れつcolumn線型独立せんけいどくりつlinearly independentでなければならない。

ここでは第2列だいにれつ第1列だいいちれつの 2 ばいである。

(24)=2(12)

したがってれつcolumn線型従属せんけいじゅうぞくlinearly dependentであり、基底きていbasisにならない。実際じっさい

detP=1·4-2·2=0

である。逆行列ぎゃくぎょうれつinverse matrix公式こうしき使つかうなら detPるため、この場合ばあいは 0 による除算じょざんdivisionになり、P-1存在そんざいしない。

この行列式ぎょうれつしきによる説明せつめい後続こうぞくへの先取さきどりである。本流ほんりゅう判定はんていは、だい 2 れつだい 1 れつの 2 ばいで、2 ほんれつ基底きていbasisつくらないというてんである。

したがって、P座標変換行列ざひょうへんかんぎょうれつcoordinate-change matrixとして使つかえない。

この問題もんだいは、相似変換そうじへんかんsimilarity transformation基底変換きていへんかんchange of basisP-1あらわれる理由りゆう確認かくにんするものである。可逆かぎゃくinvertibleでない行列ぎょうれつmatrixは、座標ざひょうcoordinateえではなく、情報じょうほうinformationつぶ写像しゃぞうmapになる。


7補充問題ほじゅうもんだい失敗例しっぱいれい順序じゅんじょ確認かくにん

7.1問題もんだい 6

b1=(10),b2=(20)

R2基底きていbasisではない。この理由りゆうを、座標変換行列ざひょうへんかんぎょうれつchange-of-coordinates matrix可逆性かぎゃくせいinvertibilityから説明せつめいせよ。

7.2解答例かいとうれい

b1,b2れつcolumnならべると

P=(1200)

である。この行列ぎょうれつmatrixだい 2 ぎょうrowれいなので可逆かぎゃくinvertibleではない。したがって、座標ざひょうcoordinateからベクトルを一意いちい復元ふくげんできず、b1,b2基底きていbasisではない。

この問題もんだいは、基底きていbasisではないくみ使つかうと座標変換ざひょうへんかんchange of coordinatesこわれることを確認かくにんする。基底変換きていへんかんchange of basisでは、変換行列へんかんぎょうれつ可逆かぎゃくinvertibleであることが前提ぜんていである。

7.3問題もんだい 7

A=(2103),P=(1101)

とする。P-1APPAP-1計算けいさんし、一般いっぱん順序じゅんじょえてはいけないことを確認かくにんせよ。

7.4解答例かいとうれい

P-1=(1-101)

である。したがって

P-1AP=(2003)

である。一方いっぽう

PAP-1=(2203)

であり、おな行列ぎょうれつmatrixにはならない。

この問題もんだいは、相似変換そうじへんかんsimilarity transformation順序じゅんじょ確認かくにんするための失敗例しっぱいれいである。P-1APPAP-1記号きごうているが、基底きていbasisかたたいする意味いみぎゃくになる。


問題もんだい 6 は、基底きていbasisでないくみ使つかうと座標変換ざひょうへんかんchange of coordinatesこわれることを確認かくにんする。b1,b2 からつく行列ぎょうれつmatrix平面へいめんつぶし、ベクトルを一意いちい復元ふくげんできない。問題もんだい 7 は、相似変換そうじへんかんsimilarity transformation順序じゅんじょ確認かくにんする。P-1APPAP-1ているが、反対はんたい座標規約ざひょうきやくcoordinate conventionあらわし、一般いっぱんにはことなる行列ぎょうれつmatrixあたえる。

9まとめ

  • 基底変換きていへんかんchange of basisでは、ベクトルvectorそのものではなく座標表示ざひょうひょうじcoordinate representationわる。
  • 相似変換そうじへんかんsimilarity transformation P-1AP は、おな線型写像せんけいしゃぞうlinear mapべつ基底きていbasisあらわ操作そうさoperationである。
  • 定義域ていぎいきdomain終域しゅういきcodomain基底きていbasis別々べつべつえるときは、Q-1APかたちになる。
  • P-1使つか場面ばめんでは、P可逆かぎゃくinvertibleであることを確認かくにんする。
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