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集合しゅうごうset基本きほん

date2026-07-14document_iddoc_df3d016f09b51e6d16617f93dff49281description集合を、対象を条件で集めて議論するための基本言語として導入し、元、空集合、部分集合、外延性を整理する講義である。prerequisites命題・述語と量化 / 証明法と反例type講義content_typelecturestatusactiverelateddata/lecture/math/discrete-math/discrete-mathematics-portal.lecture.n.md / data/lecture/math/discrete-math/propositions-predicates-and-quantifiers.lecture.n.md / data/lecture/math/discrete-math/proof-methods-and-counterexamples.lecture.n.md / data/lecture/math/discrete-math/set-operations-and-inclusion.lecture.n.md / data/lecture/math/discrete-math/cartesian-product-basics.lecture.n.md / data/lecture/math/discrete-math/power-set-basics.lecture.n.md / data/exercise/math/discrete-math/sets-and-set-operations.exercise.n.md
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1導入どうにゅう

集合しゅうごうsetまなぶときに最初さいしょ固定こていすべきいは、「なにおな対象たいしょうあつまりとしてあつかい、なにべつあつまりとしてあつかうか」である。集合しゅうごうsetたんなるふくろではない。条件じょうけんconditionたす対象たいしょうobjectあつめ、ふくまれるかどうかで議論ぎろんするための言語げんごである。

この講義こうぎでは、げんelement所属しょぞくmembership空集合くうしゅうごうempty set部分集合ぶぶんしゅうごうsubset外延性がいえんせいextensionality整理せいりする。ここを曖昧あいまいにすると、あと関係かんけいrelation写像しゃぞうmapべき集合しゅうごうpower setで「げんなのか、部分集合ぶぶんしゅうごうsubsetなのか」が混乱こんらんする。

集合しゅうごうsetでは順序じゅんじょ重複ちょうふくではなく、所属しょぞくするかどうかだけが意味いみつ。したがって、おなげんelementつなら、かたならじゅんちがってもおな集合しゅうごうsetである。

2用語ようご定義ていぎ

集合しゅうごうsetとは、対象たいしょうobjectあつめたものである。集合しゅうごうset A対象たいしょうobject xふくまれることを

xA

き、xAげんelementという。xA は、xAげんelementではないことをあらわす。

空集合くうしゅうごうempty set [PARSE ERROR: Undefined("Command(\"varnothing\")")] は、げんelementを 1 つもたない集合しゅうごうsetである。空集合くうしゅうごうempty setは「存在そんざいしない集合しゅうごう」ではなく、存在そんざいする集合しゅうごうでありながらげんelementを 1 つもふくまない。

部分集合ぶぶんしゅうごうsubsetは、包含ほうがんinclusionあらわす。AB とは、すべての x について

xAxB

成立せいりつすることである。ここで ABA=Bゆるす。ABAB かつ ABあらわす。

3方針ほうしん

集合しゅうごうsetあつかうときは、直感ちょっかんだけで判断はんだんしない。まず「任意にんいげんelement xる」とかんがえ、xA という条件じょうけんべつ条件じょうけん変形へんけいする。

この方針ほうしん単純たんじゅんだが、強力きょうりょくである。集合しゅうごうset等式とうしき A=Bしめすには、

ABandBA

しめせばよい。これは、両方りょうほう集合しゅうごうsetおなげんelementつことを確認かくにんする方法ほうほうである。

包含ほうがんinclusion ABしめすときは、任意にんいxり、xA仮定かていして xBみちびく。具体例ぐたいれいをいくつか調しらべることは予想よそうには役立やくだつが、証明しょうめいにはすべてのげんelementあつか論理ろんり必要ひつようである。

4直感的ちょっかんてき説明せつめい

集合しゅうごうsetは、名札なふだいた対象たいしょうobjectあつまりとしてかんがえるとよい。xA は「xA名札なふだいている」という主張しゅちょうである。AB は「A名札なふだいているものには、かならB名札なふだいている」という主張しゅちょうである。

この見方みかたでは、空集合くうしゅうごうempty setなにはいっていないはこである。したがって、空集合くうしゅうごうempty set任意にんい集合しゅうごうset A部分集合ぶぶんしゅうごうsubsetである。なぜなら、x[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"varnothing\")")] となる x存在そんざいしないため、「x[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"varnothing\")")] なら xA」という条件文じょうけんぶん反例はんれい存在そんざいしないからである。

5厳密げんみつ説明せつめい

集合しゅうごうset同一性どういつせいは、外延性がいえんせいextensionalityまる。外延性がいえんせいextensionalityとは、すべての x について

xAxB

成立せいりつするなら A=B判断はんだんする、という原理げんりである。つまり、集合しゅうごうsetつくかたではなく、ふくまれるげんelementによってまる。

たとえば

A={1,2,3},B={3,2,1,1}

いても、A=B である。集合しゅうごうsetでは順序じゅんじょ重複ちょうふく記録きろくされない。ここで順序じゅんじょ記録きろくしたいなら順序対じゅんじょついordered pairれつsequenceもちいる。重複ちょうふく記録きろくしたいなら多重集合しゅうごうmultisetもちいる。

外延性がいえんせいextensionalityにより、2 つの集合しゅうごうsetおなげんelementつならおな集合しゅうごうである。名前なまえ記法きほうではなく、所属条件しょぞくじょうけん比較ひかくすることが厳密げんみつ判断はんだんになる。

6例題れいだい部分集合ぶぶんしゅうごうsubset定義ていぎから確認かくにんする

6.1問題もんだい

A={2,4,6}B={nZnは偶数で1[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]n[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]6} とする。A=Bしめせ。

6.2解説かいせつ

集合しゅうごうset等式とうしきは、両側りょうがわ包含ほうがんinclusionしめす。

まず xA とする。このとき x2,4,6 のいずれかである。いずれも整数せいすうintegerであり、偶数ぐうすうeven numberであり、1[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]x[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]6たす。したがって xB である。よって AB である。

ぎゃくxB とする。このとき x1[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]x[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]6たす偶数ぐうすうeven numberである。したがって x2,4,6 のいずれかであり、xA である。よって BA である。

両方りょうほう包含ほうがんinclusion成立せいりつするので A=B である。このれい確認かくにんしているのは、集合しゅうごうset表示ひょうじ仕方しかたではなく、げんelement一致いっち比較ひかくするというてんである。

7わるものと保存ほぞんされるもの

操作そうさ見方みかたわるもの保存ほぞんされるもの
内包的記法きほうset-builder notationへの変換へんかん表示ひょうじ仕方しかたげんelement 全体ぜんたい
外延的記法きほうroster notationへの変換へんかん列挙れっきょ仕方しかた集合しゅうごうset そのもの
順序じゅんじょかれた順番じゅんばん集合しゅうごうset そのもの
重複ちょうふくした列挙れっきょげんelement 有無うむ

えられるのは表記ひょうき条件じょうけんかたであり、保存ほぞんしたいのはかく対象たいしょうobjectについて所属しょぞく真偽しんぎ一致いっちすることである。この視点してんは、あと集合演算しゅうごうえんざんset operationられる集合しゅうごう比較ひかくするときにも使つかう。

8見分みわかた

  • xA かどうか」をうなら、集合しゅうごうset議論ぎろんである。
  • AB かどうか」をうなら、任意にんいarbitraryxA から xBみちびく。
  • A=B かどうか」をうなら、ABBA別々べつべつ確認かくにんする。
  • 順序じゅんじょ重複ちょうふく重要じゅうようなら、集合しゅうごうsetだけでは情報じょうほう不足ふそくする。

まよったら、候補こうほげんelement x左辺さへん右辺うへんのどちらにはいるかを条件じょうけんえる。包含ほうがんでないことは 1 つの反例はんれいcounterexampleしめせるが、等号とうごうには両方向りょうほうこう包含ほうがん必要ひつようである。

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