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漸化式の類型と解法方針md 626d9ba
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漸化式ぜんかしき類型るいけい解法方針かいほうほうしん

date2026-07-14document_iddoc_a7663c3941d54809a359d4360a750164description漸化式を階数と線型性によって分類し、差分、平衡点、特性多項式、状態ベクトルによる解法選択を証明つきで整理する講義。prerequisites数列と漸化式 / 等差数列と等比数列 / シフト作用素と漸化式 / 数学的帰納法type講義content_typelecturestatusactiverelateddata/lecture/math/sequence/sequences-and-recurrences.lecture.n.md / data/lecture/math/sequence/arithmetic-and-geometric-sequences.lecture.n.md / data/lecture/math/sequence/shift-operators-and-recurrences.lecture.n.md / data/lecture/math/sequence/first-order-recurrences.lecture.n.md / data/lecture/math/sequence/difference-equation-basics.lecture.n.md / data/lecture/math/sequence/limits-of-sequences.lecture.n.md / data/lecture/math/linear-operator/polynomial-operators-and-eigenvalue-problems.lecture.n.md / data/exercise/math/sequence/recurrence-types-and-strategies.exercise.n.md
mathsequencerecurrenceshift-operatorexam-strategylecture

1導入どうにゅう

漸化式ぜんかしき解法かいほうは、公式こうしき選択せんたくではなく、依存いぞんする過去かこ項数こうすうしき構造こうぞう識別しきべつから開始かいしする。本講義ほんこうぎでは、まず階数かいすう線型性せんけいせい定義ていぎし、その各類型かくるいけい単純たんじゅん数列すうれつまたは作用素方程式さようそほうていしき帰着きちゃくする。

2分類用語ぶんるいようご

an+kan,,an+k-1 からさだめる漸化式ぜんかしきで、実際じっさい必要ひつよう最大さいだい添字差そえじさ階数かいすうorderという。たとえば an+1=pan+q は 1 かいである。an+2=san+1+tant0 のとき 2 かいであり、t=0 なら 1 かい低下ていかする。

線型漸化式せんけいぜんかしきlinear recurrenceとは、未知列みちれつかくシフトの線型結合せんけいけつごうとして表現ひょうげんされ、係数けいすう右辺うへん未知列みちれつ依存いぞんしない漸化式ぜんかしきである。未知項みちこうどうしのせきべき、または未知項みちこう非線型関数ひせんけいかんすうふくむものは線型せんけいではない。定数係数ていすうけいすう cjたいする

c0an+c1an+1++ckan+k=f(n)

標準例ひょうじゅんれいである。ck0 なら、添字そえじ増加ぞうかする方向ほうこうについて k かいである。f=0同次どうじf0非同次ひどうじという。シフト作用素さようそ (Ea)n=an+1使用しようすれば、このしきP(E)a=f表現ひょうげんできる。

3判定手順はんていてじゅん

構造こうぞう導入量どうにゅうりょう帰着先きちゃくさき
an+1-an=f(n)Δan有限和ゆうげんわ
an+1=ranそのまま等比数列とうひすうれつ
an+1=pan+qan-α等比数列とうひすうれつ
an+1=pan+f(n)an/pn-1差分型さぶんがた
an+2-an+1=r(an+1-an)bn=an+1-an等比数列とうひすうれつ
部分和ぶぶんわ SnふくSn+1-Sn=an+1Sn消去しょうきょ
an+1=rnan有限積ゆうげんせき積型せきがた
an+1-1=an-1+dbn=1/an等差数列とうさすうれつ
an+1=[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"dfrac\")")]Aan+BCan+D固定点こていてんとの交比こうひ等比数列とうひすうれつ
定数係数高階線型ていすうけいすうこうかいせんけいP(E)特性多項式とくせいたこうしき
複数状態ふくすうじょうたい線型系せんけいけい状態じょうたいベクトル行列反復ぎょうれつはんぷく
合同ごうどう不等式ふとうしき剰余じょうよ不変集合ふへんしゅうごう性質せいしつ帰納法きのうほう

4命題めいだい 1:差分さぶん総和そうわ

n1an+1-an=f(n)成立せいりつするなら、

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]an=a1+k=1n-1f(k)

成立せいりつする。n=1 では空和くうわを 0 とする。n2 では仮定かていk=1,,n-1 について総和そうわすると、左辺さへん望遠和ぼうえんわ an-a1 となるため、結論けつろんる。f(n)=d等差数列とうさすうれつあたえる。

5命題めいだい 2:一次非同次型いちじひどうじがた

an+1=pan+q とする。p=1 なら命題めいだい 1 により

an=a1+(n-1)q

である。p1 なら平衡点へいこうてん α=q/(1-p)定義ていぎし、bn=an-α とする。α=pα+q より

bn+1=pan+q-α=p(an-α)=pbn.

したがって、

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]an=α+(a1-α)pn-1

成立せいりつする。p=1分離ぶんりは、れいによる除算じょざん回避かいひするために必須ひっすである。

6命題めいだい 3:変化係数法へんかけいすうほう

p0 かつ an+1=pan+f(n) とする。bn=an/pn-1定義ていぎすると、

bn+1-bn=f(n)pn.

命題めいだい 1 を適用てきようして、

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]an=pn-1(a1+k=1n-1f(k)pk)

る。p=0 では an+1=f(n)直接ちょくせつ a2,a3,決定けっていするため、別途処理べっとしょりする。

7命題めいだい 4:階差数列かいさすうれつ

an+2-an+1=r(an+1-an) とし、bn=an+1-an定義ていぎする。すると bn+1=rbn であるから、bn=(a2-a1)rn-1 である。命題めいだい 1 により、

an=a1+(a2-a1)k=0n-2rk

となる。r=1 ではn-1r1 では (1-rn-1)/(1-r) である。

8命題めいだい 5:定数係数二階線型型ていすうけいすうにかいせんけいがた

an+2-san+1-tan=0

たい K じょう考察こうさつする。t=0 なら階数かいすう低下ていかする。とくs=t=0 なら an+2=0 であり、a1,a2任意にんいn3 では an=0 である。以下いかt0 とする。特性多項式とくせいたこうしきχ(x)=x2-sx-t とする。χ分解ぶんかいする拡大体かくだいたい L相異そういなる α,β をもつなら、L のすべてのかい

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]an=Aαn-1+Bβn-1

である。実際じっさいx=α,β代入だいにゅうすれば各列かくれつ漸化式ぜんかしきたす。また、a1,a2一致いっちさせる A,B一意いちい存在そんざいする。ったかいはじめの 2 こうれいであり、漸化式ぜんかしきによる帰納法きのうほう全項ぜんこうれいとなるため、これが全解ぜんかいである。

χ非零ひれい重根じゅうこん α をもつなら、全解ぜんかい

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]an=(A+B(n-1))αn-1

である。これは (E-αI)2αn-1(n-1)αn-1作用さようさせてれいとなることを直接計算ちょくせつけいさんし、おな初期値一意性しょきちいちいせいもちいて証明しょうめいできる。

9高階こうかい状態じょうたいベクトル

k かい定数係数同次線型漸化式ていすうけいすうどうじせんけいぜんかしきP(E)a=0表現ひょうげんできる。非零ひれい特性根とくせいこん λ重複度ちょうふくどm なら、λn,nλn,,nm-1λn対応たいおうするかいあらわれる。零根れいこん階数かいすう低下ていかまたは有限初期部分ゆうげんしょきぶぶん関係かんけいするため、原式げんしき初期値しょきちから処理しょりする。完全かんぜん結論けつろんには P分解体ぶんかいたい指定していする必要ひつようがある。

また、k かい定数係数同次線型漸化式ていすうけいすうどうじせんけいぜんかしきvn=(an+k-1,,an)T導入どうにゅうして vn+1=Mvn と 1 かい行列漸化式ぎょうれつぜんかしき変換へんかんできる。この操作そうさ階数かいすう消去しょうきょするのではなく、過去かこ k こうひとつの状態じょうたい統合とうごうする。

10追加類型ついかるいけい

部分和ぶぶんわ Sn=j=1najふくしきでは、n+1しきnしき形成けいせいし、Sn+1-Sn=an+1 によって部分和ぶぶんわ消去しょうきょする。

積型せきがた an+1=rnanan=a1j=1n-1rj となる。逆数型ぎゃくすうがた 1/an+1=1/an+d は、すべての対象項たいしょうこう非零ひれいであるとき bn=1/an により等差型とうさがた帰着きちゃくする。

メビウスがた T(x)=(Ax+B)/(Cx+D)AD-BC0 とし、相異そういなる有限固定点ゆうげんこていてん α,β があり、分母ぶんぼおよび an-β非零ひれいであるとする。このとき、ある定数ていすう ρ により

T(x)-αT(x)-β=ρx-αx-β

成立せいりつするため、zn=(an-α)/(an-β)等比数列とうひすうれつとなる。

線型連立せんけいれんりつ wn+1=Mwn状態じょうたいベクトルの行列反復ぎょうれつはんぷくである。対称二変数系たいしょうにへんすうけい

xn+1=axn+byn,yn+1=bxn+ayn

では、un=xn+ynvn=xn-yn により un+1=(a+b)unvn+1=(a-b)vn分離ぶんりできる。

整数列せいすうれつqnZ かつ an+1=an-1+qnan成立せいりつするなら、

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"gcd\")")](an+1,an)=[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"gcd\")")](an-1+qnan,an)=[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"gcd\")")](an-1,an)

である。これは [PARSE ERROR: Undefined("Command(\"gcd\")")](x+qy,y)=[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"gcd\")")](x,y) による隣接最大公約数りんせつさいだいこうやくすう不変性ふへんせいである。

11性質せいしつもとめる問題もんだい

一般項いっぱんこう不要ふよう場合ばあいもある。整数係数せいすうけいすう漸化式ぜんかしきほう m縮約しゅくやくすれば、有限個ゆうげんこ剰余状態じょうよじょうたい解析かいせきできる。不等式ふとうしき区間不変性くかんふへんせいは、初期条件しょきじょうけん確認かくにんし、an性質せいしつから更新式こうしんしきによって an+1性質せいしつみちび帰納法きのうほう証明しょうめいする。

極限きょくげん問題もんだいでは、固定点こていてん候補こうほとするだけでは収束しゅうそく証明しょうめいにならない。極限きょくげん連続性れんぞくせい単調性たんちょうせい有界性ゆうかいせい導入どうにゅうした後続講義こうぞくこうぎ厳密げんみつあつかう。

12適用範囲てきようはんい

使用しようする判定はんていには分母ぶんぼ非零性ひれいせい変化係数法へんかけいすうほうには p0平衡点法へいこうてんほうには p1必要ひつようである。非線型漸化式ひせんけいぜんかしきでは、逆数ぎゃくすう対数たいすう固定点こていてんからのとう変換へんかん有効ゆうこう場合ばあいがあるが、変換へんかん定義域ていぎいき逆変換可能性ぎゃくへんかんかのうせい個別こべつ確認かくにんする必要ひつようがある。

13関連講義かんれんこうぎ

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