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最小多項式の基本md f0c819a
lecture/math/linear-algebra/最小多項式の基本-講義.n.md
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最小多項式さいしょうたこうしきminimal polynomial基本きほん

date2026-05-25description最小多項式を、行列を零化する多項式のうち最も基本的なものとして導入し、対角化可能性やジョルダン標準形との関係を整理する講義である。prerequisites固有値と固有ベクトル / 対角化の基本 / 行列式type講義statusactiverelateddata/lecture/math/linear-algebra/線型代数ポータル-講義.n.md / data/lecture/math/linear-algebra/固有値と固有ベクトル-講義.n.md / data/lecture/math/linear-algebra/対角化の基本-講義.n.md / data/lecture/math/linear-algebra/ジョルダン標準形の入口-講義.n.md / data/exercise/math/linear-algebra/固有値・対角化・発展-基本演習.n.md
mathlinear-algebraundergraduatelecture

導入どうにゅう

この講義こうぎ重要じゅうようなのは、最小多項式さいしょうたこうしきminimal polynomialは、行列ぎょうれつmatrixたす代数的関係だいすうてきかんけい最小限さいしょうげん記録きろくする多項式たこうしきであるということである。

固有値こゆうちeigenvalue行列ぎょうれつmatrix情報じょうほう要約ようやくするが、それだけでは対角化可能性たいかくかかのうせい完全かんぜんには判定はんていできない。最小多項式さいしょうたこうしきminimal polynomial導入どうにゅうすると、おな固有値こゆうちeigenvalue行列ぎょうれつmatrix差異さいを、重根じゅうこん有無うむとして確認かくにんできる。

用語ようご定義ていぎ

最小多項式さいしょうたこうしきMinimal polynomial とは、正方行列せいほうぎょうれつsquare matrix Aたいして

mA(A)=0

たすぜろでない多項式たこうしきのうち、次数じすう最小さいしょうで、最高次係数さいこうじけいすうが 1 であるものをいう。

特性多項式とくせいたこうしきcharacteristic polynomial

χA(t)=det(tI-A)

とする。ケーリー・ハミルトンの定理ていりにより

χA(A)=0

である。したがって最小多項式さいしょうたこうしきminimal polynomial存在そんざいし、特性多項式とくせいたこうしきcharacteristic polynomialる。

方針ほうしん

方針ほうしんは、行列ぎょうれつmatrix多項式たこうしき代入だいにゅうする操作そうさoperation確認かくにんし、最小多項式さいしょうたこうしきminimal polynomialこん固有値こゆうちeigenvalue関係かんけい整理せいりすることである。

data/lecture/math/linear-algebra/固有値と固有ベクトル-講義.n.md

直感的ちょっかんてき説明せつめい

かず λ について (t-λ)消去しょうきょするのは、t=λ という条件じょうけんである。行列ぎょうれつmatrix A について (A-λI)ぜろになるわけではない。しかし、適切てきせつ多項式たこうしきわせると、行列全体ぎょうれつぜんたい零行列ぜろぎょうれつにできる。

最小多項式さいしょうたこうしきminimal polynomialは、そのために必要ひつよう最短さいたんしきである。対角化可能たいかくかかのう行列ぎょうれつmatrixでは、固有値こゆうちeigenvalueごとに 1 かいずつ因子いんし用意よういすれば十分じゅうぶんである。対角化たいかくかdiagonalizationできない場合ばあいは、おな因子いんし複数回ふくすうかい必要ひつようになる。

厳密げんみつ説明せつめい

1. 特性多項式とくせいたこうしきcharacteristic polynomialとの関係かんけい

最小多項式さいしょうたこうしきminimal polynomial mA(t)特性多項式とくせいたこうしきcharacteristic polynomial χA(t)る。

mA(t)χA(t)

したがって mA(t)こんA固有値こゆうちeigenvalueであり、固有値こゆうちeigenvaluemA(t)こんとして出現しゅつげんする。

2. 対角化可能性たいかくかかのうせいとの関係かんけい

たい K じょうA最小多項式さいしょうたこうしきminimal polynomial

mA(t)=i=1r(t-λi)

のように相異あいことなる一次因子いちじいんしせき分解ぶんかいされるなら、A対角化可能たいかくかかのうである。ぎゃく成立せいりつする。

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]Aが対角化可能mA(t)が重根をもたない一次因子の積

この判定はんていは、固有値こゆうちeigenvalue種類しゅるいだけでなく、最小多項式さいしょうたこうしきminimal polynomial重複ちょうふく必要ひつようかどうかを確認かくにんする方法ほうほうである。

具体例ぐたいていれい

1. 対角行列たいかくぎょうれつdiagonal matrix

A=(2003)

では

(A-2I)(A-3I)=0

である。したがって

mA(t)=(t-2)(t-3)

である。

2. ジョルダンブロック

B=(1101)

とする。このとき

B-I=(0100)

零行列ぜろぎょうれつではないが、

(B-I)2=0

である。したがって

mB(t)=(t-1)2

である。重根じゅうこんあらわれるため、B対角化可能たいかくかかのうではない。

べつ観点かんてん

最小多項式さいしょうたこうしきminimal polynomialは、線型変換せんけいへんかんlinear transformation生成せいせいする代数だいすう関係式かんけいしきである。たとえば Ak計算けいさんするとき、最小多項式さいしょうたこうしきminimal polynomialかれば高次こうじべき低次ていじべき還元かんげんできる。

判定基準はんていきじゅん

  • 最小多項式さいしょうたこうしきminimal polynomialは、mA(A)=0たす最小次数さいしょうじすうのモニック多項式たこうしきである。
  • 最小多項式さいしょうたこうしきminimal polynomial特性多項式とくせいたこうしきcharacteristic polynomialる。
  • 対角化可能性たいかくかかのうせいは、最小多項式さいしょうたこうしきminimal polynomial重根じゅうこんたないことと対応たいおうする。
  • ジョルダン標準形ひょうじゅんけいでは、最大さいだいのブロックサイズが最小多項式さいしょうたこうしきminimal polynomial指数しすう反映はんえいされる。

どこまでつか

一次因子いちじいんしへの分解ぶんかいもちいる主張しゅちょうは、考察こうさつするたいうえ多項式たこうしき分解ぶんかいすることを前提ぜんていにする。実数じっすうreal numberだけでは分解ぶんかいしない場合ばあいも、複素数ふくそすうcomplex number拡張かくちょうすると分解ぶんかいできることがある。

最終形さいしゅうけい

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]mA(A)=0
[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]mA(t)χA(t)
[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]AdiagonalizablemA(t)hasnorepeatedroot

一言ひとことでいうと

  • 最小多項式さいしょうたこうしきminimal polynomialは、行列ぎょうれつmatrix零化れいかする最短さいたん関係式かんけいしきであり、対角化可能性たいかくかかのうせい判定はんていする道具どうぐである。

演習えんしゅうリンク

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