markdown
内積・直交・射影-基本演習md 28742e6
exercise/math/linear-algebra/内積・直交・射影-基本演習.n.md
Download as PDF

内積ないせきinner product直交ちょっこうorthogonal射影しゃえいprojection-基本演習きほんえんしゅう

date2026-05-25description内積、ノルム、直交、Gram-Schmidt の直交化、射影、最小二乗法を確認する基本演習である。prerequisitesノルムと三角不等式 / 内積空間の基本 / 直交化の基本 / 直交補空間と射影 / 最小二乗法の基本type問題演習content_typeexercisestatusactiverelateddata/lecture/math/linear-algebra/ノルムと三角不等式-講義.n.md / data/lecture/math/linear-algebra/内積空間の基本-講義.n.md / data/lecture/math/linear-algebra/複素内積とユニタリ行列-講義.n.md / data/lecture/math/linear-algebra/直交化の基本-講義.n.md / data/lecture/math/linear-algebra/直交補空間と射影-講義.n.md / data/lecture/math/linear-algebra/最小二乗法の基本-講義.n.md
mathlinear-algebraexerciseinner-productprojectionleast-squares
data/lecture/math/linear-algebra/内積空間の基本-講義.n.md data/lecture/math/linear-algebra/複素内積とユニタリ行列-講義.n.md data/lecture/math/linear-algebra/直交化の基本-講義.n.md data/lecture/math/linear-algebra/直交補空間と射影-講義.n.md

演習えんしゅう方針ほうしん

内積ないせきinner productは、ベクトル空間くうかんながさと角度かくどれる道具どうぐである。射影しゃえいprojectionは「とどかないてんを、部分空間ぶぶんくうかんsubspaceなかもっとちかてんとす」操作そうさoperationである。この演習えんしゅうでは、計算けいさんまえ直交性ちょっこうせいれいベクトルのあつかいを確認かくにんする。


問題もんだい 1

u=(12),v=(3-1)

について、u,vuvもとめ、uv直交ちょっこうorthogonalするかを判定はんていせよ。

解答例かいとうれい

u,v=1·3+2(-1)=1
u=12+22=5,v=32+(-1)2=10

u,v0 なので直交ちょっこうorthogonalしない。

解説かいせつ

内積ないせきinner product0 であることは、角度かくど直角ちょっかくであることをあらわす。ここではあたい1 なので、完全かんぜんには直交ちょっこうorthogonalしていない。直交性ちょっこうせい成分せいぶんcomponentではなく、内積ないせきinner product判定はんていする。


問題もんだい 2

a=(10),b=(20)

について、a+b=a+bつことを確認かくにんし、なぜ等号とうごうつかを説明せつめいせよ。

解答例かいとうれい

a+b=(30)=3

また a=1b=2 なので、

a+b=3=a+b

である。abおなきなので等号とうごうつ。

解説かいせつ

三角不等式さんかくふとうしきは、遠回とおまわりしても直線距離ちょくせんきょりよりみじかくならないことをあらわす。等号とうごうつのは、2 ほんのベクトルがおな方向ほうこう境界例きょうかいれいである。不等式ふとうしきでは等号成立条件とうごうせいりつじょうけんまで確認かくにんする。


問題もんだい 3

x1=(110),x2=(101)

に Gram-Schmidt の直交化ちょっこうかorthogonalizationおこなえ。

解答例かいとうれい

まず

u1=x1=(110)

とする。つぎに

u2=x2-x2,u1u1,u1u1=(101)-12(110)=(12-121)

である。

解説かいせつ

射影係数しゃえいけいすうでは u1,u1るため、u10確認かくにん必要ひつようである。ここでは u1,u1=20 なのでってよい。直交化ちょっこうかorthogonalizationは、x2 から u1 方向ほうこう成分せいぶんcomponentき、u1垂直すいちょく残差ざんさ操作そうさoperationである。


問題もんだい 4

y=(21),u=(11)

について、yspan(u) への正射影せいしゃえいもとめよ。

解答例かいとうれい

projuy=y,uu,uu=32(11)=(3232)

解説かいせつ

射影しゃえいprojectionは、yu 方向ほうこう成分せいぶんcomponentと、それに直交ちょっこうorthogonalする残差ざんさ分解ぶんかいする。分母ぶんぼ u,uu0 ならせいである。もし u=0 なら、span(u)零空間れいくうかんだけであり、この公式こうしきは 0 除算じょさんになるので使つかえない。


問題もんだい 5

A=(11),b=(20)

について、Ax=b最小二乗解さいしょうにじょうかいもとめ、射影しゃえいprojectionとの関係かんけい説明せつめいせよ。

解答例かいとうれい

正規方程式せいきほうていしき

ATAx=ATb

である。ATA=2ATb=2 なので x=1 である。したがって近似きんじベクトルは

Ax=(11)

である。

解説かいせつ

bCol(A)=span((11))ぞくさないので、Ax=b厳密げんみつにはけない。最小二乗法さいしょうにじょうほうleast squares methodは、bもっとちか列空間れつくうかんcolumn spaceてんえら方法ほうほうである。ATA=20 なので、このれいでは正規方程式せいきほうていしき一意いちいける。


問題もんだい 6

R2

x1=|x1|+|x2|,x=max{|x1|,|x2|}

定義ていぎする。これらがノルムの条件じょうけんたすことを確認かくにんせよ。

解答例かいとうれい

どちらもあたいは 0 以上いじょうであり、0 になるのは x1=x2=0 のときだけである。

スカラーscalar c について

cx1=|c|x1,cx=|c|x

である。

また

x+y1=|x1+y1|+|x2+y2|[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]|x1|+|y1|+|x2|+|y2|=x1+y1

である。さらに

|xi+yi|[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]|xi|+|yi|[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]x+y

i=1,2つので、

x+y[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]x+y

である。

解説かいせつ

ノルムはながさの抽象化ちゅうしょうかである。かたち標準ひょうじゅんx12+x22ちがっても、非負性ひふせい同次性どうじせいhomogeneity三角不等式さんかくふとうしきたせばノルムである。この問題もんだいは、定義ていぎもどって判定はんていする練習れんしゅうである。


問題もんだい 7

u=(12),v=(24),w=(1-1)

について、(u,v)(u,w) のそれぞれでコーシー・シュワルツの不等式ふとうしき等号とうごうつかを判定はんていせよ。

解答例かいとうれい

v=2u なので、uv一次従属いちじじゅうぞくlinear dependenceである。したがって

|u,v|=uv

つ。

一方いっぽうwu定数倍ていすうばいではないので、uw一次独立いちじどくりつlinear independenceである。したがって等号とうごうたない。

解説かいせつ

コーシー・シュワルツの不等式ふとうしきでは、あたい計算けいさんするだけでなく、等号成立条件とうごうせいりつじょうけん重要じゅうようである。等号とうごうは 2 ほんのベクトルがおな直線ちょくせんうえにあるとき、つまり一次従属いちじじゅうぞくlinear dependenceのときにつ。


問題もんだい 8

U=span{(110),(101)}

とする。y=(1,2,3)TU への正射影せいしゃえいもとめ、U基底きていbasisを 1 つもとめよ。

解答例かいとうれい

u1=(1,1,0)Tu2=(1,0,1)T とし、射影しゃえいprojectionp=au1+bu2 とおく。y-pu1,u2直交ちょっこうorthogonalするので、

2a+b=3,a+2b=4

る。これをくと

a=23,b=53

である。したがって

p=23u1+53u2=(732353)

である。また n=(1,-1,-1)Tu1,u2両方りょうほう直交ちょっこうorthogonalするので、U基底きていbasisとして {n}れる。

解説かいせつ

2 次元じげんdimension部分空間ぶぶんくうかんsubspaceへの射影しゃえいprojectionでは、残差ざんさ部分空間ぶぶんくうかんsubspaceのすべての方向ほうこう直交ちょっこうorthogonalするように係数けいすうcoefficientめる。この問題もんだいは、射影しゃえいprojectionを「ちかてんさがす」問題もんだいから、直交条件ちょっこうじょうけん連立方程式れんりつほうていしき変換へんかんする練習れんしゅうである。


問題もんだい 9

A=(101112),b=(122)

について、正規方程式せいきほうていしきいて最小二乗解さいしょうにじょうかいもとめ、残差ざんさ列空間れつくうかんcolumn space直交ちょっこうorthogonalすることを確認かくにんせよ。

解答例かいとうれい

ATA=(3335),ATb=(56)

である。したがって

(3335)(αβ)=(56)

くと

α=76,β=12

である。よって最小二乗解さいしょうにじょうかい(7/6,1/2)T である。

残差ざんさ

r=b-A(7612)=(-1613-16)

であり、

ATr=(00)

なので、残差ざんさ列空間れつくうかんcolumn space直交ちょっこうorthogonalする。

解説かいせつ

最小二乗法さいしょうにじょうほうleast squares methodでは、b そのものを列空間れつくうかんcolumn spaceれるのではなく、bもっとちか列空間れつくうかんcolumn spaceてんさがす。残差ざんさ列空間れつくうかんcolumn space直交ちょっこうorthogonalすることが、最短距離さいたんきょりになっている理由りゆうである。


問題もんだい 10

M=(2001)

により

x,yM=xTMy

定義ていぎする。これが R2内積ないせきinner productであることを確認かくにんせよ。

解答例かいとうれい

M対称行列たいしょうぎょうれつsymmetric matrixなので、

x,yM=y,xM

である。また x=(x1,x2)T について

x,xM=2x12+x22

であり、これはつねに 0 以上いじょうで、0 になるのは x=0 のときだけである。加法性かほうせいadditivity同次性どうじせいhomogeneity行列積ぎょうれつせき分配法則ぶんぱいほうそくからしたがう。したがって内積ないせきinner productである。

解説かいせつ

標準内積ひょうじゅんないせきだけが内積ないせきinner productではない。正定値せいていちpositive definite対称行列たいしょうぎょうれつsymmetric matrix使つかうと、方向ほうこうごとのおもみをえた内積ないせきinner productつくれる。


問題もんだい 11

N=(100-1)

により xTNy定義ていぎしたものが内積ないせきinner productではないことを説明せつめいせよ。

解答例かいとうれい

e2=(0,1)T とすると、

e2TNe2=-1

である。内積ないせきinner productなら x,x[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"ge\")")]0 でなければならないので、これは正定値性せいていちせいはんする。したがって内積ないせきinner productではない。

解説かいせつ

双線型そうせんけいえるしきでも、ながさの二乗にじょう対応たいおうする x,xになるなら内積ないせきinner productではない。内積ないせきinner product判定はんていでは、正定値性せいていちせい境界例きょうかいれいかなら確認かくにんする。


問題もんだい 12

C

(z,w)=zw

定義ていぎしたものが、複素内積ふくそないせきcomplex inner productではないことを説明せつめいせよ。

解答例かいとうれい

z=i とすると、

(i,i)=i2=-1

である。複素内積ふくそないせきcomplex inner productなら z,z は 0 以上いじょう実数じっすうreal numberでなければならない。したがって、この定義ていぎ複素内積ふくそないせきcomplex inner productではない。

解説かいせつ

複素ふくそcomplex場合ばあい共役きょうやくわすれると、ながさの二乗にじょうになったり複素数ふくそすうcomplex numberになったりする。複素内積ふくそないせきcomplex inner product共役対称性きょうやくたいしょうせいconjugate symmetry要求ようきゅうする理由りゆうはここにある。


問題もんだい 13

u=(10),v=(01),w=(20)

について、u+v<u+vu+w=u+w確認かくにんし、等号とうごう場合ばあいたない場合ばあいちがいを説明せつめいせよ。

u+v=(11)=2<2=u+v

である。一方いっぽう

u+w=(30)=3=u+w

である。uv直交ちょっこうorthogonalしており、おな方向ほうこういていない。uwせい定数倍ていすうばい関係かんけいにあるため、おなきの直線上ちょくせんじょうならぶ。

この問題もんだいは、三角不等式さんかくふとうしきtriangle inequality境界例きょうかいれい確認かくにんする。れいベクトルをのぞけば、等号とうごうは 2 ほんのベクトルがせい定数倍ていすうばいになっている場合ばあいあらわれる。きがちが場合ばあいは、せんながさが直線距離ちょくせんきょりよりながくなる。


関連講義かんれんこうぎ

data/lecture/math/linear-algebra/ノルムと三角不等式-講義.n.md data/lecture/math/linear-algebra/内積空間の基本-講義.n.md data/lecture/math/linear-algebra/複素内積とユニタリ行列-講義.n.md data/lecture/math/linear-algebra/直交化の基本-講義.n.md data/lecture/math/linear-algebra/直交補空間と射影-講義.n.md data/lecture/math/linear-algebra/最小二乗法の基本-講義.n.md

関連演習かんれんえんしゅう

data/exercise/math/linear-algebra/複素内積とユニタリ行列-基本演習.n.md
raw .n.md をコピー
loc をコピー (filepath:line ~ line)
copy share link
path をコピー
copy share link
copy share link
タブを全て閉じる