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微分積分学の基本定理md 6a38282
lecture/math/calculus/微分積分学の基本定理-講義.n.md
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微分積分学びぶんせきぶんがく基本定理きほんていり

date2026-05-26description累積関数の微分と原始関数による定積分計算を結び、上端変数・下端変数・総変化量の形を一つの定理として整理する。prerequisites極限と連続 / 微分法の基本 / 微分公式と計算法 / 積分法の基本 / 積分公式と計算法type講義statusactiverelateddata/lecture/math/calculus/極限と連続-講義.n.md / data/lecture/math/calculus/微分法の基本-講義.n.md / data/lecture/math/calculus/微分公式と計算法-講義.n.md / data/lecture/math/calculus/積分法の基本-講義.n.md / data/lecture/math/calculus/積分公式と計算法-講義.n.md / data/lecture/math/calculus/微積分ポータル-講義.n.md / data/exercise/math/calculus/積分法と計算法-基本演習.n.md
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導入どうにゅう

この講義こうぎ核心かくしんは、定積分ていせきぶん累積関数るいせきかんすうとして設定せっていすると、その導関数どうかんすうもと関数かんすう回復かいふくする、という構造こうぞうである。

微分びぶん局所的きょくしょてき変化率へんかりつ取得しゅとくする操作そうさであり、積分せきぶんちいさな寄与きよ累積るいせきする操作そうさである。基本定理きほんていりは、このふたつが偶然ぐうぜん記号きごうつという主張しゅちょうではない。累積るいせきしたりょう瞬間変化率しゅんかんへんかりつ取得しゅとくすると、各点かくてんくわえていた密度みつど再現さいげんされるという定理ていりである。

用語ようご定義ていぎ

導関数どうかんすうderivative は、関数かんすう一点近傍いってんきんぼうにおける変化率へんかりつあらわりょうである。

定積分ていせきぶんdefinite integral は、区間くかん [a,b] での累積量るいせきりょうすうとしてあらわ操作そうさである。

原始関数げんしかんすうantiderivative は、G(x)=f(x)たす関数かんすう G である。原始関数げんしかんすう一意いちいではなく、定数ていすう加算かさんしてもおな導関数どうかんすうつ。

なぜこの方針ほうしん選択せんたくするか

微分びぶん積分せきぶん関係かんけい確認かくにんするには、まず上端じょうたん変数へんすうにした累積関数るいせきかんすう

F(x)=axf(t)dt

構成こうせいする。このかたち採用さいようする理由りゆうは、xすこ変化へんかさせたときに増加ぞうかする累積量るいせきりょうが、みじか区間くかん [x,x+h] における積分せきぶんだけに集中しゅうちゅうするからである。

第二だいに主張しゅちょうでは、原始関数げんしかんすう G既知きちである場合ばあいに、定積分ていせきぶんG(b)-G(a)計算けいさんできることをしめす。かぎは、おな導関数どうかんすう関数かんすうどうしは定数差ていすうさしかたない、という事実じじつである。

直感的ちょっかんてき説明せつめい

F(x)=axf(t)dt は、a から x まで蓄積ちくせきしたりょうである。xx+h移動いどうさせると、あらたに増加ぞうかする部分ぶぶんx から x+h までのほそ区間くかんだけである。はばh で、たかさがほぼ f(x) なら、増加分ぞうかぶんはおよそ f(x)h である。したがって、増加分ぞうかぶんhると f(x)あらわれる。

この直感ちょっかん差商さしょう厳密化げんみつかしたものが基本定理きほんていり第一部だいいちぶである。第二部だいにぶは、累積関数るいせきかんすう毎回まいかい定義ていぎしなくても、原始関数げんしかんすう取得しゅとくできれば端点差たんてんさ定積分ていせきぶん計算けいさんできるという実用形じつようけいである。

厳密げんみつ説明せつめい

第一部だいいちぶ累積関数るいせきかんすう微分びぶん

f連続関数れんぞくかんすうとし、

F(x)=axf(t)dt

定義ていぎする。このとき、

F(x+h)-F(x)=ax+hf(t)dt-axf(t)dt=xx+hf(t)dt

である。共通部分きょうつうぶぶん消去しょうきょされ、あらたに追加ついかされた区間くかんだけがのこる。したがって差商さしょう

F(x+h)-F(x)h=1hxx+hf(t)dt

となる。右辺うへん区間くかん [x,x+h] における f平均値へいきんちである。f連続れんぞくなら、h0極限きょくげんでこの平均値へいきんちf(x)収束しゅうそくする。よって

F(x)=f(x)

る。

第一部だいいちぶ変形へんけい下端かたん変数へんすう場合ばあい

f連続関数れんぞくかんすうとし、

K(x)=xbf(t)dt

定義ていぎする。この場合ばあいは、上端じょうたんではなく下端かたん移動いどうする。xx+h変化へんかさせると、

K(x+h)-K(x)=x+hbf(t)dt-xbf(t)dt=-xx+hf(t)dt

である。したがって、

K(x+h)-K(x)h=-1hxx+hf(t)dt

となり、h0

K(x)=-f(x)

る。上端じょうたん変数へんすうなら正符号せいふごう下端かたん変数へんすうなら負符号ふふごうになるのは、累積区間るいせきくかんえるかるかのちがいによる。

第二部だいにぶ原始関数げんしかんすうによる定積分ていせきぶん計算けいさん

G(x)=f(x)たす原始関数げんしかんすう G存在そんざいするとする。第一部だいいちぶにより、

H(x)=axf(t)dt

H(x)=f(x)たす。一方いっぽうG(x)=f(x) なので

(H-G)=H-G=0

である。したがって H-G定数関数ていすうかんすうである。H(a)=0 だから、

H(x)=G(x)-G(a)

となる。x=b代入だいにゅうすると

abf(x)dx=G(b)-G(a)

る。

第二部だいにぶ帰結きけつ総変化量そうへんかりょうかたち

f微分可能びぶんかのうf連続れんぞくなら、第二部だいにぶf適用てきようして

abf(x)dx=f(b)-f(a)

る。これは総変化量そうへんかりょう公式こうしきである。導関数どうかんすう積分せきぶんすると、途中とちゅう詳細しょうさいではなく始点してん終点しゅうてんだけがのこる。

具体例ぐたいれい

f(t)=t2 とする。累積関数るいせきかんすう

F(x)=0xt2dt=x33

である。これを微分びぶんすると

F(x)=x2=f(x)

となる。累積るいせきしてから微分びぶんすると、もと密度関数みつどかんすう回復かいふくされる。

おなfたいして、定積分ていせきぶん

13x2dx

計算けいさんするなら、原始関数げんしかんすう G(x)=x3/3もちいて

G(3)-G(1)=273-13=263

る。

下端かたん変数へんすうれいとして、

K(x)=x2etdt

定義ていぎする。このとき第一部だいいちぶ変形へんけいにより

K(x)=-ex

である。また総変化量そうへんかりょうれいとして、

13(3x2-2)dx

検討けんとうすると、f(x)=x3-2x導関数どうかんすうf(x)=3x2-2 だから

13(3x2-2)dx=f(3)-f(1)=(27-6)-(1-2)=22

となる。被積分関数ひせきぶんかんすう導関数どうかんすうかたちあたえられる場合ばあい原始関数げんしかんすう新規しんき探索たんさくするより、総変化量そうへんかりょうとして解釈かいしゃくしたほうが構造こうぞう明瞭めいりょうになる。

べつ観点かんてん

解析的かいせきてきには、基本定理きほんていり差商さしょう極限きょくげん積分平均せきぶんへいきん関係かんけいである。幾何的きかてきには、面積めんせき増加率ぞうかりつがその地点ちてんたかさに一致いっちするという主張しゅちょうである。計算的けいさんてきには、定積分ていせきぶん原始関数げんしかんすう端点差たんてんさ変換へんかんする手段しゅだんである。

このみっつの観点かんてん区別くべつすると、基本定理きほんていり公式こうしきではなく、局所変化きょくしょへんか大域累積たいいきるいせき接続せつぞくする構造こうぞうとして理解りかいできる。

判定はんてい基準きじゅん

  • 上端じょうたん変数へんすう定積分ていせきぶん登場とうじょうしたら、第一部だいいちぶにより微分びぶん実行じっこうする。
  • 下端かたん変数へんすう定積分ていせきぶん登場とうじょうしたら、負符号ふふごうくことを確認かくにんする。
  • 定積分ていせきぶんあたい計算けいさんしたい場合ばあいは、原始関数げんしかんすう取得しゅとくし、第二部だいにぶにより端点差たんてんさ計算けいさんする。
  • 被積分関数ひせきぶんかんすう導関数どうかんすうかたちなら、総変化量そうへんかりょう abf(x)dx=f(b)-f(a) として解釈かいしゃくする。

どこまでつか

第一部だいいちぶをこのかたち使用しようするには、すくなくとも f連続性れんぞくせい仮定かていするのが標準的ひょうじゅんてきである。不連続ふれんぞく関数かんすうでも発展的はってんてき定理ていり存在そんざいするが、この講義こうぎ範囲はんいでは連続関数れんぞくかんすう対象たいしょうとする。

第二部だいにぶでは、原始関数げんしかんすう取得しゅとくできることが計算上けいさんじょう前提ぜんていである。すべての定積分ていせきぶん初等関数しょとうかんすう原始関数げんしかんすう計算けいさんできるわけではない。その場合ばあい数値積分すうちせきぶん近似きんじ特殊関数とくしゅかんすう検討けんとうする。

最終形さいしゅうけい

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]F(x)=axf(t)dtF(x)=f(x)
[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]G(x)=f(x)abf(x)dx=G(b)-G(a)
[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]ddxxbf(t)dt=-f(x),abf(x)dx=f(b)-f(a)

演習えんしゅうリンク

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