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一階微分方程式の解法診断md 778f893
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一階いっかい微分方程式びぶんほうていしき解法診断かいほうしんだん

mathdifferential-equationsfirst-orderlecture

1導入どうにゅう

この講義こうぎでは、一階方程式いっかいほうていしき構造こうぞう明瞭めいりょう必要ひつよう変形へんけいすくないかたからじゅん診断しんだんし、解法かいほう選択せんたくする方法ほうほう説明せつめいする。1 つの方程式ほうていしき複数ふくすうかたぞくすることがあるため、診断木しんだんき排他的分類はいたてきぶんるいではなく優先手順ゆうせんてじゅんとしてむ。

2診断順序しんだんじゅんじょ根拠こんきょ

診断しんだん順序じゅんじょは、確認かくにん必要ひつよう変形量へんけいりょう決定けっていする。変数分離形へんすうぶんりけい自律方程式じりつほうていしきしき因子構造いんしこうぞう右辺うへん依存関係いぞんかんけい直接ちょくせつ確認かくにんできる。一階線型いっかいせんけいは、係数けいすうx のみに依存いぞんし、yy線型せんけいあらわれるかを確認かくにんする。完全微分方程式かんぜんびぶんほうていしき、Bernoulli がた同次形どうじけいは、それぞれ微分形式びぶんけいしき変換へんかん置換ちかん必要ひつようとするため、そのあと確認かくにんする。

この順序じゅんじょ採用さいようすると、単純たんじゅん構造こうぞう複雑ふくざつ置換ちかんおお誤用ごようけられる。診断しんだん計算けいさん前処理まえしょりであり、解法かいほうそのものではない。

3診断木しんだんき

  1. 右辺うへん定義域ていぎいきと、これから因子いんしが 0 になる場合ばあい確認かくにんする。
  2. y=F(y) なら自律方程式じりつほうていしきとして F(c)=0平衡解へいこうかい y=cさき保全ほぜんする。非平衡枝ひへいこうえだ変数分離へんすうぶんりできる。
  3. y=f(x)g(y)整理せいりできるなら変数分離へんすうぶんり第一候補だいいちこうほにする。ただし g(y)=0定数解ていすうかい除外じょがいしない。
  4. y+P(x)y=Q(x)整理せいりできるなら積分因子せきぶんいんしもちいる。変数分離形へんすうぶんりけいにもなる場合ばあいは、計算手順けいさんてじゅんみじか方法ほうほう選択せんたくする。
  5. M(x,y)dx+N(x,y)dy=0 なら、完全性かんぜんせい My=Nx領域条件りょういきじょうけん確認かくにんする。
  6. y+P(x)y=Q(x)yn なら Bernoulli 置換ちかん u=y1-n検討けんとうする。
  7. y=F(y/x) なら、x0区間くかんv=y/x置換ちかん検討けんとうする。

4判定表はんていひょう

かた判定語はんていご典型的てんけいてき誤判定ごはんてい
変数分離形へんすうぶんりけいx因子いんしy因子いんし分解ぶんかいできるx+yせきのようにあつか
一階線型いっかいせんけい係数けいすうx のみに依存いぞんし、y,y線型せんけい出現しゅつげんするyyy2ふくむのに線型せんけい判定はんていする
完全微分方程式かんぜんびぶんほうていしきMdx+Ndyかたち領域条件りょういきじょうけん省略しょうりゃくする
Bernoulliynふくむが置換ちかん線型化せんけいかできる非線型ひせんけいという理由りゆうだけで除外じょがいする
同次形どうじけいy/x関数かんすう同次線型どうじせんけい混同こんどうする

5分岐ぶんきごとの確認点かくにんてん

分岐ぶんき確認かくにんするしき特徴とくちょう失敗しっぱいしやすい判断はんだん
変数分離形へんすうぶんりけいy=f(x)g(y) または A(y)y=B(x)x+yf(x)g(y)誤認ごにんする
一階線型いっかいせんけいyy一次いちじで、係数けいすうx のみyyy2ふくしき線型せんけい判定はんていする
完全微分方程式かんぜんびぶんほうていしきMdx+Ndy=0My=Nx領域りょういきあなや、単連結性たんれんけつせいなど大域的完全性たいいきてきかんぜんせい保証ほしょうする十分条件じゅうぶんじょうけん省略しょうりゃくする
Bernoulliy+P(x)y=Q(x)ynn=0,1退化たいか通常つうじょうの Bernoulli がたとして処理しょりする
同次形どうじけいy=F(y/x)同次線型どうじせんけい L[y]=0混同こんどうする

6具体例ぐたいれい

y=xy

変数分離形へんすうぶんりけいであると同時どうじに、y-xy=0 という一階線型いっかいせんけいでもある。まず y=0定数解ていすうかいであることを保全ほぜんし、y0えだでは計算手順けいさんてじゅんみじか変数分離へんすうぶんり選択せんたくする。

y+xy=1

分離ぶんりではなく P(x)=x,Q(x)=1一階線型いっかいせんけいである。したがって積分因子せきぶんいんし選択せんたくする。

7変形後へんけいご診断しんだん変化へんかするれい

y=yx+(yx)2,x0

x>0 または x<0各区間かくくかんかんがえる。v=y/x置換ちかんすると y=vxy=v+xv であるため、

v+xv=v+v2

となり、xv=v2変数分離形へんすうぶんりけい変換へんかんされる。v2まえに、v=0、すなわち y=0かいであることも確認かくにんする。

このれいでは、y/x だけをとおして x,yあらわれることが同次形置換どうじけいちかん根拠こんきょになる。置換後ちかんごにも除算じょざんうしなえだ確認かくにんかえし、x=0横切よこぎかいをこの計算けいさんから主張しゅちょうしない。

8診断不能しんだんふのう場合ばあいあつか

y=sin(xy)

のような方程式ほうていしきは、うえ初等的しょとうてきかた直接ちょくせつ該当がいとうしない。右辺うへん f(x,y)=sin(xy)y による偏導関数へんどうかんすう fy(x,y)=xcos(xy)連続れんぞくである。局所解きょくしょかい存在そんざいには f連続性れんぞくせいを、一意性いちいせいには yかんする局所きょくしょ Lipschitz 連続性れんぞくせい使用しようすることを、後続こうぞく存在そんざい一意性定理いちいせいていり講義こうぎ確認かくにんする。この場合ばあいは、初等解法しょとうかいほう探索たんさく継続けいぞくするより、後続こうぞく講義こうぎ導入どうにゅうする方向場ほうこうば数値解法すうちかいほう定性的解析ていせいてきかいせき移行いこうする判断はんだん妥当だとうである。

9適用範囲てきようはんい

この診断木しんだんき初等解法しょとうかいほう入口いりぐちである。診断木しんだんきのどこにも該当がいとうしない方程式ほうていしきでも、かい存在そんざいしないとはかぎらない。数値解法すうちかいほう定性的解析ていせいてきかいせき移行いこうする判断はんだん必要ひつようになる。

10演習えんしゅうリンク

data/exercise/math/differential-equations/classifying-and-solving-first-order-odes.exercise.n.md

11つぎ参照さんしょうするページ

data/lecture/math/differential-equations/lipschitz-condition-and-continuity.lecture.n.md

12関連かんれんリンク

data/lecture/math/differential-equations/separable-equations-and-autonomous-systems.lecture.n.md data/lecture/math/differential-equations/first-order-linear-odes-and-integrating-factors.lecture.n.md
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