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量子化学ポータルmd 00a6f78
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量子化学りょうしかがくポータルquantum chemistry portal

なぜ量子りょうしquantum見方みかたをするのか

このポータルの中心的ちゅうしんてきいは、分子ぶんし性質せいしつを、電子でんし状態じょうたいとエネルギーからどのように説明せつめいするかである。

化学かがくでは、結合けつごうきょうさ、分子ぶんしかたち吸収きゅうしゅうするひかり波長はちょう反応はんのうしやすい位置いちりたい。古典的こてんてき粒子りゅうし軌道きどうだけでかんがえると、電子でんし原子核げんしかくのまわりをどの経路けいろまわるかを追跡ついせきしようとしてしまう。しかし、分子中ぶんしなか電子でんしについて安定あんてい観測かんそくできるのは「どこに存在そんざいしやすいか」「どのエネルギーをもつか」「外部がいぶからの作用さようにどう応答おうとうするか」である。

したがって、量子化学りょうしかがくquantum chemistryでは、電子でんしちいさなたまとして追跡ついせきするわりに、状態じょうたいstateあらわ数学的対象すうがくてきたいしょうき、その状態じょうたいstateから確率密度かくりつみつどprobability densityエネルギーenergyす。この見方みかたにより、化学かがくいはつぎかたち変換へんかんされる。

分子の条件Hamiltonian許される状態とエネルギー結合・構造・スペクトル

ここで重要じゅうようなのは、波動関数はどうかんすうwave functionを「電子でんしそのもの」となさないことである。波動関数はどうかんすうwave functionは、確率密度かくりつみつどprobability density状態じょうたいstate表現ひょうげんrepresentationである。また、Schrodinger方程式ほうていしきSchrodinger equationは、ハミルトニアンHamiltonianゆる状態じょうたいstateエネルギーenergyえら固有値問題こゆうちもんだいeigenvalue problemである。

data/lecture/math/linear-algebra/固有値と固有ベクトル-講義.n.md

基礎部分きそぶぶんじゅん

量子化学りょうしかがく基礎きそは、用語ようごなみべて暗記あんきするより、つぎ順序じゅんじょむとすじとおりる。

  1. 量子化学りょうしかがくの入口entrance to quantum chemistry: なぜ電子でんし状態じょうたいstateとしてあつかうのか、観測量かんそくりょうobservable演算子えんざんしoperatorとしてあつかうのかを確認かくにんする。
  2. 波動関数はどうかんすう確率解釈かくりつかいしゃくwave function and probability interpretation: 波動関数はどうかんすうwave function確率密度かくりつみつどprobability density仕組しくみみ、規格化きかくかnormalization期待値きたいちexpectation value確認かくにんする。
  3. 演算子えんざんし観測量かんそくりょうoperator and observable: 測定そくていできるりょうHermitian演算子えんざんしHermitian operatorあらわし、期待値きたいち固有値こゆうちeigenvalue接続せつぞくする。
  4. Schrodinger方程式ほうていしき基本きほんbasics of the Schrodinger equation: ハミルトニアンHamiltonian演算子えんざんしoperatorとしてき、固有値問題こゆうちもんだいeigenvalue problemとしてエネルギーenergyる。
  5. 粒子箱りゅうしばこモデルparticle in a box model: 境界条件きょうかいじょうけんboundary conditionゆるされるなみえらび、エネルギーenergy離散化りさんかする最小例さいしょうれい計算けいさんする。
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発展部分はってんぶぶんじゅん

基礎部分きそぶぶん波動関数はどうかんすうwave functionハミルトニアンHamiltonian境界条件きょうかいじょうけんboundary condition確認かくにんしたら、つぎ原子げんし分子ぶんしすすむ。

  1. 水素原子すいそげんし原子軌道げんしきどうhydrogen atom and atomic orbital: 三次元さんじげん波動関数はどうかんすうwave function量子数りょうしすうquantum number原子軌道げんしきどうatomic orbital確認かくにんする。
  2. 多電子問題たでんしもんだいmany-electron problemBorn-Oppenheimer近似きんじBorn-Oppenheimer approximation: 水素原子すいそげんしから分子ぶんしすすむとなにむずかしくなるかを確認かくにんする。
  3. 変分法へんぶんほうvariational methodLCAO近似きんじlinear combination of atomic orbitals approximation: 正確せいかくけない分子ぶんし問題もんだいを、線形結合せんけいけつごうlinear combination固有値問題こゆうちもんだいeigenvalue problemとす。
  4. 分子軌道法ぶんしきどうほうmolecular orbital method: 結合性軌道きどうbonding orbital反結合性軌道きどうantibonding orbital結合次数けつごうじすうbond order化学結合かがくけつごうむ。
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直感的ちょっかんてき全体像ぜんたいぞう

直感的ちょっかんてきには、量子化学りょうしかがくは「電子でんしかれた条件じょうけんが、ゆるされるなみかたちえらぶ」という理論りろんである。

分子ぶんしつくると、原子核げんしかく配置はいち電子間でんしかん反発はんぱつにより、電子でんしかんじるポテンシャルエネルギーpotential energyまる。この条件じょうけんをまとめたものがハミルトニアンHamiltonianである。ハミルトニアンHamiltonianは、どの波動関数はどうかんすうwave functionならその分子ぶんしなか安定あんてい成立せいりつするかを判定はんていする。

げん両端りょうたん固定こていすると、両端りょうたんふしをもつなみだけがのこる。同様どうように、分子中ぶんしなか電子でんしも、境界条件きょうかいじょうけんboundary condition規格化きかくかnormalizationハミルトニアンHamiltonianかたち状態じょうたいstateだけがゆるされる。この「ゆるされるものだけがのこる」という選別せんべつが、量子化りょうしかquantization直感的ちょっかんてき中身なかみである。

厳密げんみつ全体像ぜんたいぞう

厳密げんみつには、量子化学りょうしかがく基礎きそつぎ対応たいおう整理せいりできる。

まず、状態じょうたいstate波動関数はどうかんすうwave functionあらわす。一次元いちじげん一粒子ひとつぶこなら、位置いちつぎりょうとしてく。

x[m;L]

波動関数はどうかんすうwave functionつぎのように確率密度かくりつみつどprobability densityむ。

ρ(x)=|ψ(x)|2,ρ(x)[m-1;L-1]

したがって、区間くかん存在そんざいする確率かくりつprobabilityつぎえられる。

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"Pr\")")](a[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]x[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"le\")")]b)=ab|ψ(x)|2dx,[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"Pr\")")][1;1]

つぎに、エネルギーenergyすには、ハミルトニアンHamiltonianという演算子えんざんしoperator作用さようさせる。

H^ψ=Eψ,E[J;ML2T-2]

このしきは、線形代数せんけいだいすう固有値問題こゆうちもんだいeigenvalue problemどう構造こうぞうである。いは、有限次元ゆうげんじげん行列ぎょうれつmatrixではなく、関数かんすう作用さようする微分演算子びぶんえんざんしdifferential operatorあらわれるてんである。

なにへんわり、なに保存ほぞんされるか

量子化学りょうしかがく混乱こんらんしやすいのは、波動関数はどうかんすうwave function確率密度かくりつみつどprobability densityエネルギーenergyどうじものとしてあつかってしまうてんである。つぎ区別くべつたもつと、論理ろんりりゅうれがくずれにくい。

波動関数はどうかんすうwave function全体位相ぜんたいいそうへんえても、確率密度かくりつみつどprobability density保存ほぞんされる。なぜなら、絶対値二乗ぜったいちにじょうると全体位相ぜんたいいそうしょうえるからである。

ψeiθψ|eiθψ|2=|ψ|2

規格化きかくかnormalizationは、波動関数はどうかんすうwave function全体ぜんたいおおきさをへんえ、確率かくりつprobability総和そうわ保存ほぞんするための操作そうさである。

|ψ|2dx=1

境界条件きょうかいじょうけんboundary conditionへんえると、ゆるされる波動関数はどうかんすうwave functionエネルギーenergyへんわる。一方いっぽうハミルトニアンHamiltonian固有値問題こゆうちもんだいeigenvalue problemとしてくという構造こうぞう保存ほぞんされる。

成立せいりつする仮定かてい限界げんかい

この基礎部分きそぶぶんでは、しゅ非相対論的ひそうたいろんてき電子でんしあつかう。光速こうそくきん運動うんどうつよいスピン軌道相互作用きどうそうごさよう生成消滅せいせいしょうめつふく効果こうかは、この段階だんかいではあつかわない。また、多電子分子たでんしぶんしでは厳密解げんみつかい一般いっぱんられないため、実際じっさい量子化学計算りょうしかがくけいさんではBorn-Oppenheimer近似きんじBorn-Oppenheimer approximation軌道きどうorbital基底関数きていかんすうbasis function変分法へんぶんほうvariational methodなどを導入どうにゅうする。

ただし、近似きんじ導入どうにゅうしても、基礎きそ骨格こっかくへんわらない。状態じょうたいstateあらわし、演算子えんざんしoperator観測量かんそくりょうobservableし、ハミルトニアンHamiltonian固有値問題こゆうちもんだいeigenvalue problemとしてエネルギーenergyもとめる。この骨格こっかくが、後続こうぞく分子軌道法ぶんしきどうほう計算化学けいさんかがく接続せつぞくする。

見分みわけほう

量子化学りょうしかがく文章ぶんしょう問題もんだいむときは、まずなにもとめる問題もんだいかを分類ぶんるいする。

確率かくりつprobability電子密度でんしみつどもとめるなら、波動関数はどうかんすうwave function絶対値二乗ぜったいちにじょうし、必要ひつよう領域りょういき積分せきぶんする。

staterepresentation|ψ|2probabilitydensity

エネルギーenergyもとめるなら、ハミルトニアンHamiltonian固有値問題こゆうちもんだいeigenvalue problemとしてむ。

H^ψ=Eψ

量子化りょうしかquantization理由りゆうとんわれたら、境界条件きょうかいじょうけんboundary condition規格化可能性きかくかかのうせいnormalizability単価性たんかせいsingle-valuednessのいずれかが、連続的れんぞくてき候補こうほ離散的りさんてき候補こうほこうっていないかを確認かくにんする。

一言ひとことでいうと

量子化学りょうしかがくquantum chemistry基礎きそは、電子でんし軌道上きどうじょうつぶとしてついわりに、状態じょうたいstate波動関数はどうかんすうwave functionあらわし、確率密度かくりつみつどprobability densityエネルギーenergy演算子えんざんしoperatorから見方みかたである。基礎部分きそぶぶん主線しゅせんは、波動関数はどうかんすうwave function確率解釈かくりつかいしゃくprobability interpretationハミルトニアンHamiltonian固有値問題こゆうちもんだいeigenvalue problem境界条件きょうかいじょうけんboundary conditionである。分子ぶんしすすむと、この主線しゅせん原子軌道げんしきどうatomic orbitalLCAO近似きんじlinear combination of atomic orbitals approximation分子軌道ぶんしきどうmolecular orbitalとしてあらわれる。

演習えんしゅうリンク

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