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DNS の基本
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導入
この講義で最重要なのは、DNS は人間が読みやすい名前を、通信で必要な IP アドレスへ対応づける仕組みだということです。
Web サイトへ接続するとき、いきなり HTTP が始まるのではありません。その前に「この名前はどの相手か」を調べる段階があります。それが DNS です。
用語と定義
DNS とは、名前と IP address を対応づける仕組みです。
名前 とは、example.com のような人間が使いやすい名前です。
IP address とは、通信相手を識別するための番号です。
方針
まず「名前で呼びたいが、通信では番号が必要」という問題を押さえます。そのあと、DNS が名前から IP アドレスを調べる流れとして読みます。
直感的な説明
DNS は、インターネットの電話帳のようなものです。人間は名前を覚え、計算機は IP アドレスで通信します。その橋渡しをしているのが DNS です。
厳密な説明
1. 名前から番号へ
ブラウザが study.bem130.com に接続したいとき、まず DNS へ「この名前に対応する IP アドレスは何か」を問い合わせます。
2. 解決のあとに通信
IP アドレスが分かってはじめて、TCP 接続や HTTP 要求へ進めます。つまり DNS は、Web 通信の前段にある処理です。
3. 層の違い
DNS は「どこへ送るかを知る」ための仕組み、IP は「どこへ届けるか」の仕組み、HTTP は「何をやり取りするか」の仕組みです。
見分け方
- URL の中の名前を IP アドレスへ直す話なら DNS です。
- 通信内容ではなく、「そもそもどの相手へ接続するか」が問題なら DNS を考えます。
- HTTP と DNS を混同せず、DNS は前段、HTTP はその後と整理します。
最終形
\boxed{\text{DNS}=\text{名前を IP address へ対応づける仕組み}}
\boxed{\text{DNS のあとに TCP/IP と HTTP が続く}}
一言でいうと
- DNS は、人間の使う名前と、計算機の使う IP アドレスを結ぶ仕組みです。