markdown
通信工学の基本
lecture/information/communications/通信工学の基本-講義.n.md

通信工学つうしんこうがく基本きほん

date2026-03-28description通信工学の基本を、信号を周波数で見る理由から導入し、変調・帯域・雑音の考え方までを丁寧に説明します。prerequisitesフーリエ変換の基本 / 複素数 / 確率の基本type講義statusactiverelateddata/lecture/information/communications/通信工学ポータル-講義.n.md / data/lecture/math/analysis/フーリエ変換の入口-講義.n.md / data/lecture/math/algebra/複素数と複素平面-講義.n.md / data/lecture/math/statistics/確率分布の基本-講義.n.md
informationcommunicationsundergraduatelecture

導入どうにゅう

この講義こうぎ最重要さいじゅうようなのは、通信つうしんとは、信号しんごう波形はけいとしておくるだけでなく、その周波数成分しゅうはすうせいぶん雑音ざつおんなかでどう区別くべつしてるかまでふくということです。

通信工学つうしんこうがくでは、時間じかん関数かんすうとして信号しんごうるだけではりません。なぜなら、伝送路でんそうろやフィルタや雑音ざつおんは、周波数しゅうはすうごとにちがはたらきをするからです。

用語ようご定義ていぎ

信号しんごうSignal とは、情報じょうほう時間じかん空間くうかん関数かんすうとしてあらわしたものです。

変調へんちょうModulation とは、低周波ていしゅうは情報信号じょうほうしんごう高周波こうしゅうは搬送波はんそうはせる操作そうさです。

帯域たいいきBandwidth とは、信号しんごうけいおも使つか周波数範囲しゅうはすうはんいです。

方針ほうしん

まず周波数しゅうはすう理由りゆうさえます。そのあと、変調へんちょうがなぜ必要ひつようか、雑音ざつおんがあるときになに問題もんだいになるかを整理せいりします。

data/lecture/math/analysis/フーリエ変換の入口-講義.n.md data/lecture/math/algebra/複素数と複素平面-講義.n.md data/lecture/math/statistics/確率分布の基本-講義.n.md

直感的ちょっかんてき説明せつめい

音声おんせいをそのままとおくへおくるのはむずかしいですが、高周波こうしゅうはなみせるとおくりやすくなります。これは荷物にもつはこぶかわりにくるませるのにています。搬送波はんそうは車体しゃたいで、情報信号じょうほうしんごう荷物にもつです。

また、雑音ざつおん完全かんぜんにはけられません。だから通信つうしんでは、「信号しんごうをどうつくるか」だけでなく、「雑音ざつおんなかでどう見分みわけるか」も本質ほんしつです。

厳密げんみつ説明せつめい

1. なぜ周波数しゅうはすうるのか

時間領域じかんりょういき信号しんごう x(t) は、フーリエ変換へんかん

X(ω)=-x(t)e-iωtdt

周波数成分しゅうはすうせいぶん分解ぶんかいできます。

線形せんけい時不変じふへんけいでは、複素指数関数ふくそしすうかんすう eiωt固有関数こゆうかんすうになるので、周波数しゅうはすうごとに入力にゅうりょくがどうわるかを別々べつべつえます。これが通信つうしん周波数領域しゅうはすうりょういき重要じゅうよう理由りゆうです。

ここで固有関数こゆうかんすうというのは、けいれてもかたちたもたれて、おおきさや位相いそうだけがわる関数かんすうということです。たとえば微分びぶんしても

ddteiωt=iωeiωt

で、おなかたちのまま定数倍ていすうばいされます。だから複雑ふくざつ波形はけいも、こうした単純たんじゅん成分せいぶん分解ぶんかいするとあつかいやすくなります。

2. 変調へんちょう必要性ひつようせい

情報信号じょうほうしんごうm(t)搬送波はんそうはcosωct とすると、もっとも基本的きほんてき振幅変調しんぷくへんちょう

s(t)=(1+km(t))cosωct

かたちけます。

ここで搬送波はんそうはけると、周波数しゅうはすう中心ちゅうしんωcちかくへうつります。つまり低周波ていしゅうは情報じょうほうを、送信そうしんしやすい高周波こうしゅうは帯域たいいきうつしているわけです。

複素指数関数ふくそしすうかんすうると、この周波数移動しゅうはすういどうはさらにかりやすくなります。

cosωct=eiωct+e-iωct2

なので、時間領域じかんりょういきm(t)eiωctけることは、周波数領域しゅうはすうりょういきでスペクトルを ωc だけ平行移動へいこういどうすることに対応たいおうします。これが変調へんちょう核心かくしんです。

3. 雑音ざつおん見方みかた

受信信号じゅしんしんごう

r(t)=s(t)+n(t)

とします。n(t)雑音ざつおんです。

雑音ざつおんがあるときは、信号しんごうそのもののおおきさだけでなく、雑音ざつおんくらべてどれだけつよいかを必要ひつようがあります。これが SNR

SNR=signalpowernoisepower

です。

振幅しんぷくそのものではなく電力でんりょくくらべるのは、受信側じゅしんがわ本当ほんとう問題もんだいになるのが「どれだけつよとどいているか」だからです。雑音ざつおん確率的かくりつてきなら、瞬間値しゅんかんちより平均電力へいきんでんりょく分散ぶんさんのほうが意味いみちます。

4. 帯域たいいき意味いみ

信号しんごうひろ周波数成分しゅうはすうせいぶんつと、それをとおすための帯域たいいきひろ必要ひつようです。したがって通信つうしんでは、

  • どれだけはや情報じょうほうおくりたいか
  • どれだけひろ帯域たいいき使つかえるか
  • 雑音ざつおんなかでどこまであやまりなく受信じゅしんしたいか

いをかんがえます。

べつ見方みかた

時間領域じかんりょういき見方みかた

波形はけいそのものをて、遅延ちえんゆがみや雑音ざつおんかんがえる見方みかたです。

周波数領域しゅうはすうりょういき見方みかた

フーリエ変換へんかん成分せいぶん分解ぶんかいし、帯域たいいきやフィルタや変調へんちょうかんがえる見方みかたです。

確率的かくりつてき見方みかた

雑音ざつおんあやまりを確率変数かくりつへんすうとして見方みかたです。こちらでは平均へいきん分散ぶんさんあやまりつ主役しゅやくになります。

見分みわかた

  • 信号しんごうかたち応答おうとうたいなら、まず時間領域じかんりょういきかんがえます。
  • 帯域たいいき変調へんちょうやフィルタの問題もんだいなら、周波数領域しゅうはすうりょういきうつります。
  • 雑音ざつおんあやまりの議論ぎろんなら、確率かくりつ見方みかた使つかいます。

どこまでつか

ここでの議論ぎろんは、線形せんけい時不変じふへんけい単純たんじゅん雑音模型ざつおんもけい前提ぜんていにしています。非線形ひせんけい増幅器ぞうふくき複雑ふくざつ通信路つうしんろでは、もっと丁寧ていねいあつかいが必要ひつようです。

また、ここでの振幅変調しんぷくへんちょうしきは、搬送波はんそうは情報信号じょうほうしんごう周波数帯しゅうはすうたい十分じゅうぶん分離ぶんりしていることや、線形せんけい変調器へんちょうき仮定かていしていることを前提ぜんていにしています。

最終形さいしゅうけい

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]X(ω)=-x(t)e-iωtdt
[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]s(t)=(1+km(t))cosωct
[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]SNR=signalpowernoisepower

関連かんれんリンク

data/lecture/math/analysis/フーリエ変換の入口-講義.n.md data/lecture/math/algebra/複素数と複素平面-講義.n.md data/lecture/math/statistics/確率分布の基本-講義.n.md
raw .n.md をコピー
loc をコピー (filepath:line ~ line)
copy share link
path をコピー
copy share link
copy share link
タブを全て閉じる