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フィードバック制御の基本
lecture/information/control/フィードバック制御の基本-講義.n.md

フィードバック制御せいぎょ基本きほん

date2026-03-28descriptionフィードバック制御を、誤差を見て入力を調整する仕組みとして導入し、微分方程式・伝達関数・安定性の見方へつなげて説明します。prerequisites微分方程式の基本 / ラプラス変換の基本 / 一次関数と比例関係type講義statusactiverelateddata/lecture/information/control/制御工学ポータル-講義.n.md / data/lecture/math/calculus/微分方程式の入口-講義.n.md / data/lecture/math/analysis/ラプラス変換の入口-講義.n.md / data/lecture/math/linear-algebra/線形写像と行列-講義.n.md
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導入どうにゅう

この講義こうぎ最重要さいじゅうようなのは、制御せいぎょとは、出力しゅつりょく入力にゅうりょく調整ちょうせいし、目標値もくひょうちとのちいさくしていく仕組しくみだととらえることです。

制御工学せいぎょこうがくでは、機械きかい回路かいろ化学かがく反応はんのうを、まず時間変化じかんへんかするけいとしてあらわします。そのうえで、出力しゅつりょくもどして入力にゅうりょくかえすと、なぜ安定あんていしたり応答おうとうはやくなったりするのかをます。

用語ようご定義ていぎ

フィードバックとは、出力しゅつりょく情報じょうほう入力側にゅうりょくがわもどして、制御せいぎょ入力にゅうりょくめる仕組しくみです。

伝達関数でんたつかんすうTransfer function とは、線形せんけい時不変じふへんシステムで、入力にゅうりょく出力しゅつりょくのラプラスぞうとして定義ていぎされる関数かんすうです。

方針ほうしん

まず負帰還ふきかんかんがかたさえます。そのあと、一次いちじおくれの微分方程式びぶんほうていしきれいにして、時間領域じかんりょういきとラプラス変換へんかんによる周波数領域しゅうはすうりょういき両方りょうほうからます。

data/lecture/math/calculus/微分方程式の入口-講義.n.md data/lecture/math/analysis/ラプラス変換の入口-講義.n.md

直感的ちょっかんてき説明せつめい

暖房だんぼう温度おんど制御せいぎょかんがえると、部屋へや目標温度もくひょうおんどよりひくければつよあたため、たかすぎればよわめるはずです。ここでは「いま何度なんどずれているか」が入力にゅうりょくめる情報じょうほうです。これが誤差ごさ制御せいぎょです。

フィードバックがないと、入力にゅうりょく固定こていしたままなので、外乱がいらん条件変化じょうけんへんかよわくなります。もどしてることで、自分じぶん出力しゅつりょく使つかって自分じぶん調整ちょうせいするのが制御せいぎょ核心かくしんです。

厳密げんみつ説明せつめい

1. 一次いちじおくれのけい

入力にゅうりょく u(t)出力しゅつりょく y(t)

τdydt+y=Ku

たすとします。τ時定数じていすうK はゲインです。

このしきは、「出力しゅつりょくきゅうにはわれず、入力にゅうりょくすこしずついつく」ことをあらわしています。

2. 時間領域じかんりょういき見方みかた

入力にゅうりょく一定いってい u(t)=u0 とすると、

τdydt+y=Ku0

です。これは平衡点へいこうてん y=Ku0一次いちじ微分方程式びぶんほうていしきで、かい

y(t)=Ku0+Ce-t/τ

となります。したがって出力しゅつりょく指数関数的しすうかんすうてき目標値もくひょうちちかづきます。

ここで τ時定数じていすうばれるのは、e-t/τ指数しすう直接ちょくせつあらわれ、応答おうとうはやさを支配しはいするからです。τちいさいほどはやく、τおおきいほどゆっくり目標値もくひょうちちかづきます。

3. 伝達関数でんたつかんすう見方みかた

初期値しょきちを 0 としてラプラス変換へんかんすると

τsY(s)+Y(s)=KU(s)

なので

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]G(s)=Y(s)U(s)=Kτs+1

です。これが伝達関数でんたつかんすうです。

伝達関数でんたつかんすう使つか理由りゆうは、微分方程式びぶんほうていしきをそのつどかなくても、「どの周波数しゅうはすう入力にゅうりょくをどれだけとおすか」という性質せいしつ直接ちょくせつられるからです。ここで分母ぶんぼ τs+1こんきょくで、安定性あんていせい減衰げんすいのしやすさをめます。

4. 負帰還ふきかんれる

目標値もくひょうちr誤差ごさe=r-y として、入力にゅうりょく

u=Ce

とします。ここで C制御器せいぎょきのゲインです。すると

y=G(s)u=G(s)C(r-y)

より

y(1+G(s)C)=G(s)Cr

なので

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]Y(s)R(s)=G(s)C1+G(s)C

です。

この分母ぶんぼ1+G(s)C が、じたループの安定性あんていせい応答おうとうめます。

なぜ負帰還ふきかん1+GC になるかというと、出力しゅつりょく誤差ごさらすきにもどるからです。もし u=C(r+y) のような正帰還せいきかんなら、おな計算けいさん分母ぶんぼ1-GC になり、ちいさなずれが増幅ぞうふくされやすくなります。

べつ見方みかた

時間領域じかんりょういき見方みかた

微分方程式びぶんほうていしきいて、時間じかんとともに出力しゅつりょくがどうわるかを見方みかたです。

周波数領域しゅうはすうりょういき見方みかた

ラプラス変換へんかん伝達関数でんたつかんすう使つかい、きょく零点れいてんけい性質せいしつ見方みかたです。こちらの見方みかただと、ブロック線図せんず周波数応答しゅうはすうおうとうすすみやすくなります。

線形代数的せんけいだいすうてき見方みかた

状態変数じょうたいへんすう使つかうと、制御せいぎょ行列ぎょうれつ時間発展じかんはってん問題もんだいとしてもられます。こちらは多入力多出力たにゅうりょくたしゅつりょくシステムへ自然しぜんひろがります。

data/lecture/information/control/状態方程式の基本-講義.n.md

見分みわかた

  • 目標値もくひょうちちかづくはやさや過渡応答かとおうとううなら、まず微分方程式びぶんほうていしきます。
  • 安定性あんていせいじたループの性質せいしつ整理せいりするなら、伝達関数でんたつかんすう分母ぶんぼます。
  • 多変数たへんすうけいすすみたいなら、行列ぎょうれつによる状態方程式じょうたいほうていしき見方みかた重要じゅうようです。

どこまでつか

ここでの伝達関数でんたつかんすう議論ぎろんは、線形せんけいかつ時不変じふへんけい前提ぜんていにしています。飽和ほうわ摩擦まさつ大振幅だいしんぷくのような非線形ひせんけいつよいと、単純たんじゅん伝達関数でんたつかんすうだけではりません。

また、ここでは制御器せいぎょき C定数ていすうゲインとしてあつかいましたが、実際じっさいには比例ひれい積分せきぶん微分びぶんわせた PID 制御せいぎょのように、C 自体じたい周波数依存しゅうはすういぞん作用さようつこともあります。

最終形さいしゅうけい

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]τdydt+y=Ku
[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]G(s)=Kτs+1
[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]Y(s)R(s)=G(s)C1+G(s)C

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