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Euclidean 互除法と一次不定方程式
lecture/math/algebra/ユークリッドの互除法と一次不定方程式-講義.n.md

EuclideanEuclidean 互除法ごじょほう一次いちじ不定方程式ふていほうていしき

date2026-03-28descriptionユークリッドの互除法を、最大公約数を余りへ落として保つ手順として説明し、一次不定方程式との関係まで丁寧に導きます。prerequisites整数の性質の基本 / 文字式の基本type講義statusactiverelateddata/lecture/math/algebra/整数の性質の基本-講義.n.md / data/lecture/math/abstract-algebra/合同式とmod演算の基本-講義.n.md / data/lecture/math/abstract-algebra/体の基本-講義.n.md
mathalgebrahighschoolundergraduatelecture

導入どうにゅう

この講義こうぎ最重要さいじゅうようなのは、最大公約数さいだいこうやくすうあまりへとしてもわらず、その事実じじつ逆向ぎゃくむきにたどると ax+by=dかたち方程式ほうていしきけることです。

互除法ごじょほうは「最大公約数さいだいこうやくすうもとめる手順てじゅん」としてだけおぼえるとあさいです。本当ほんとうは、整数せいすうざん構造こうぞうと、一次いちじ不定方程式ふていほうていしき可解条件かかいじょうけんむす中心的ちゅうしんてき道具どうぐです。

用語ようご定義ていぎ

最大公約数さいだいこうやくすうGreatest common divisor とは、2 整数せいすう a,b共通きょうつう約数やくすうのうち最大さいだいのものです。

一次いちじ不定方程式ふていほうていしきLinear Diophantine equation とは、

ax+by=c

のように、整数解せいすうかいもとめる方程式ほうていしきです。

方針ほうしん

まず

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"gcd\")")](a,b)=[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"gcd\")")](b,r)(a=bq+r)

確認かくにんし、それをかえして最大公約数さいだいこうやくすうもとめます。そのあと、逆向ぎゃくむきに代入だいにゅうして [PARSE ERROR: Undefined("Command(\"gcd\")")](a,b)ax+byかたちもどし、一次いちじ不定方程式ふていほうていしき可解条件かかいじょうけんへつなげます。

data/lecture/math/algebra/整数の性質の基本-講義.n.md data/lecture/math/abstract-algebra/合同式とmod演算の基本-講義.n.md

直感的ちょっかんてき説明せつめい

おおきいかずどうしの最大公約数さいだいこうやくすう直接ちょくせつるのはむずかしいですが、ったあまりをると情報じょうほううしなわずにかずちいさくできます。しかも、そのあまりをたどった計算けいさん逆向ぎゃくむきにもめるので、最大公約数さいだいこうやくすうax+byかたちあらわせます。

厳密げんみつ説明せつめい

1. なぜあまりへとしてよいか

a=bq+r

とします。このとき

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"gcd\")")](a,b)=[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"gcd\")")](b,r)

ちます。

ab共通きょうつう約数やくすう d

r=a-bq

るので、dbr共通きょうつう約数やくすうです。ぎゃくに、br共通きょうつう約数やくすう

a=bq+r

るので、ab共通きょうつう約数やくすうでもあります。したがって共通きょうつう約数やくすう集合しゅうごう一致いっちし、最大公約数さいだいこうやくすう一致いっちします。

2. EuclideanEuclidean 互除法ごじょほう

たとえば 8430 なら

84=30·2+24
30=24·1+6
24=6·4+0

となるので、

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"gcd\")")](84,30)=6

です。

3. なぜ逆向ぎゃくむきにたどるのか

最後さいごの 0 直前ちょくぜんあらわれた 6 を、まえしきもどしていきます。

6=30-24

さらに

24=84-30·2

なので

6=30-(84-30·2)=3·30-84

です。つまり

6=(-1)·84+3·30

けました。これで最大公約数さいだいこうやくすうax+byかたちあらわせることがかります。

4. 一次いちじ不定方程式ふていほうていしき可解条件かかいじょうけん

ax+by=c

整数解せいすうかいつための必要十分条件ひつようじゅうぶんじょうけん

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"gcd\")")](a,b)c

です。

なぜなら、d=[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"gcd\")")](a,b) とすると a=da,b=dbけるので、

ax+by=d(ax+by)

かならd倍数ばいすうです。したがってかいがあるなら cd倍数ばいすうでなければなりません。

ぎゃくc=dkけ、しかも

d=ax0+by0

あらわせていれば、

c=k(ax0+by0)=a(kx0)+b(ky0)

なのでかいつくれます。

5. mod 演算えんざんとのつながり

ax1[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"pmod\")")]n

けるのは、anたがいにのときでした。これは

ax+ny=1

けることと同値どうちです。したがって、mod 演算えんざん逆元ぎゃくげんもとめるときにも、互除法ごじょほう本質的ほんしつてき使つかわれています。

べつ見方みかた

整数論せいすうろん見方みかた

最大公約数さいだいこうやくすう計算けいさんする道具どうぐとして見方みかたです。

線形代数的せんけいだいすうてき見方みかた

ax+by整数係数せいすうけいすう線形結合せんけいけつごうなか最小さいしょうせいのものが最大公約数さいだいこうやくすうになる、と見方みかたです。

構造的こうぞうてき見方みかた

mod 演算えんざん逆元ぎゃくげんたいはなし背後はいごに、互除法ごじょほうがあると見方みかたです。

見分みわかた

  • 最大公約数さいだいこうやくすうもとめたいなら、あまりへとせるかをます。
  • ax+by=cかたちたら、まず [PARSE ERROR: Undefined("Command(\"gcd\")")](a,b)c確認かくにんします。
  • mod 演算えんざんざんしたいなら、逆元ぎゃくげん存在そんざい互除法ごじょほう調しらべます。

どこまでつか

ここでは 2 変数へんすう一次いちじ不定方程式ふていほうていしきかぎりました。より高次こうじ多変数たへんすうでも整数解せいすうかい問題もんだいはありますが、まずは ax+by=c互除法ごじょほう関係かんけい最重要さいじゅうようです。

最終形さいしゅうけい

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")][PARSE ERROR: Undefined("Command(\"gcd\")")](a,b)=[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"gcd\")")](b,r)(a=bq+r)
[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]ax+by=cが整数解を持つ[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"gcd\")")](a,b)c

一言ひとことでいうと

  • 互除法ごじょほうは、最大公約数さいだいこうやくすうもとめるだけでなく、mod 演算えんざん逆元ぎゃくげん一次いちじ不定方程式ふていほうていしきかいまでささえる中心的ちゅうしんてき道具どうぐです。
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