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波動方程式の基本
lecture/physics/waves/波動方程式の基本-講義.n.md

波動方程式はどうほうていしき基本きほん

date2026-03-28description波動方程式を、弦の微小部分に働く力から導き、進行波・反射・定常波までを同じ式で読む見方を説明します。type講義statusactiveprerequisites波の基本 / 二階微分方程式 / 偏微分の基本 / 三角関数relateddata/lecture/physics/waves/波動ポータル-講義.n.md / data/lecture/physics/waves/波の基本-講義.n.md / data/lecture/physics/waves/定常波の基本-講義.n.md / data/lecture/math/calculus/二階線形微分方程式の基本-講義.n.md / data/lecture/math/calculus/偏微分と重積分-講義.n.md
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導入どうにゅう

この講義こうぎ最重要さいじゅうようなのは、なみかたちがどうつたわるかは、媒質ばいしつ微小部分びしょうぶぶん運動方程式うんどうほうていしきてると 1 ぽん偏微分方程式へんびぶんほうていしき集約しゅうやくされることです。

高校こうこう物理ぶつりでは v=fλ定常波ていじょうは条件じょうけんさき使つかうことがおおいですが、大学だいがく物理ぶつりでは「そもそもどんな関数かんすうなみとしてつたわれるのか」を方程式ほうていしきます。この 2 つはべつはなしではなく、おな現象げんしょうことなるそうています。

用語ようご定義ていぎ

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波動方程式はどうほうていしきWave equation とは、1 次元じげんなら

2yt2=v22yx2

かたちをした方程式ほうていしきです。

ここで y(x,t)位置いち x時刻じこく t における変位へんいvなみつたわるはやさです。

方針ほうしん

げんのごくみじか部分ぶぶんして、そこにはたら張力ちょうりょくます。すると、変位へんいがり具合ぐあい加速度かそくどめることがかり、そこから波動方程式はどうほうていしきます。

直感的ちょっかんてき説明せつめい

げんがまっすぐなら、その近所きんじょには左右さゆうからほぼつりった張力ちょうりょくはたらきます。ところがげんがっていると、左右さゆう張力ちょうりょくきがずれて、上向うえむきや下向したむきの合力ごうりょくのこります。

つまり、なみすすむとは、変位へんいそのものがただよこうつるのではなく、がっている場所ばしょつぎ時刻じこく加速度かそくどめている、ということです。この見方みかたつと、進行波しんこうは反射波はんしゃは定常波ていじょうはも、おな方程式ほうていしきかいとしてられるようになります。

厳密げんみつ説明せつめい

1. げん微小部分びしょうぶぶん運動方程式うんどうほうていしきてる

張力ちょうりょくT線密度せんみつどρ とします。x から x+Δx までの微小部分びしょうぶぶんると、質量しつりょう

ρΔx

です。

変位へんいちいさいとして、張力ちょうりょくおおきさはほぼ一定いっていで、きだけがすこしずれるとみなします。すると y 方向ほうこう合力ごうりょく

Tsinθ(x+Δx)-Tsinθ(x)

です。

ちいさい角度かくどでは sinθtanθ なので、

sinθyx

とみなせます。したがって合力ごうりょく

T(yx(x+Δx,t)-yx(x,t))

となります。

これを Δxって極限きょくげんると、

T2yx2

単位長たんいいちょうさあたりの上向うえむちからです。よって運動方程式うんどうほうていしき

ρΔx2yt2=T2yx2Δx

ます。Δxして

2yt2=Tρ2yx2

です。

ここで

v=Tρ

とおけば、

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]2yt2=v22yx2

となります。

2. 進行波しんこうはがこの方程式ほうていしきたすことをたしかめる

いま

y(x,t)=f(x-vt)

というかたちかんがえます。これは、時刻じこくt だけすすむとかたちがそのままみぎvt だけうつ関数かんすうです。

このとき連鎖律れんさりつ

yt=-vf(x-vt),2yt2=v2f'(x-vt)

また

yx=f(x-vt),2yx2=f'(x-vt)

なので、

2yt2=v22yx2

ちます。したがって任意にんいかたち進行波しんこうは波動方程式はどうほうていしきかいです。

3. 定常波ていじょうはおな方程式ほうていしきかい

data/lecture/physics/waves/定常波の基本-講義.n.md

右向みぎむきのなみ f(x-vt)左向ひだりむきのなみ g(x+vt)

y(x,t)=f(x-vt)+g(x+vt)

線形性せんけいせいによりかいです。ここでとく

y1=Asin(kx-ωt),y2=Asin(kx+ωt)

すと、

y=2Asinkxcosωt

となり、ふしはら固定こていされた定常波ていじょうはられます。

4. 微分方程式びぶんほうていしきとしての見方みかた

data/lecture/math/calculus/二階線形微分方程式の基本-講義.n.md

空間くうかん時間じかん両方りょうほう依存いぞんするので、普通ふつうの 2 かい微分方程式びぶんほうていしきより 1 だんひろ世界せかいにいます。ただし

y(x,t)=X(x)T(t)

のように変数分離へんすうぶんりをすると、空間側くうかんがわ時間側じかんがわに 2 かい微分方程式びぶんほうていしきあらわれます。これが固有振動こゆうしんどう共鳴きょうめい議論ぎろんにつながります。

べつ見方みかた

高校こうこう物理ぶつりでの見方みかた

なみ基本式きほんしき v=fλ定常波ていじょうは条件じょうけん使つかってこたえを見方みかたです。まずこちらで問題もんだいけることは大切たいせつです。

大学だいがく物理ぶつりでの見方みかた

波動方程式はどうほうていしきてて、そのかいとして進行波しんこうは定常波ていじょうは見方みかたです。こちらの見方みかたでは、境界条件きょうかいじょうけん外力がいりょくえたときに、どこがわりどこがわらないかを整理せいりしやすくなります。

見分みわかた

  • げん媒質ばいしつ微小部分びしょうぶぶん運動方程式うんどうほうていしきてる問題もんだいなら、波動方程式はどうほうていしき見方みかたきます。
  • 定常波ていじょうは固有振動こゆうしんどううなら、境界条件きょうかいじょうけん変数分離へんすうぶんり意識いしきします。
  • 進行波しんこうはかたちそのものをうなら、f(x-vt)g(x+vt)かたちうたがいます。

どこまでつか

ここでの導出どうしゅつは、変位へんいちいさく、張力ちょうりょくがほぼ一定いっていで、げんかたむきがちいさいという近似きんじ使つかっています。大振幅だいしんぷく運動うんどう非線形ひせんけい媒質ばいしつでは、この単純たんじゅん波動方程式はどうほうていしきからずれます。

最終形さいしゅうけい

[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]2yt2=v22yx2
[PARSE ERROR: Undefined("Command(\"boxed\")")]y(x,t)=f(x-vt)+g(x+vt)

一言ひとことでいうと

  • 波動方程式はどうほうていしきは、げん微小部分びしょうぶぶん運動方程式うんどうほうていしきてるとあらわれる、なみ共通言語きょうつうげんごです。
  • 進行波しんこうは定常波ていじょうはも、この 1 ぽん方程式ほうていしきかいとしてめます。

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