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関係詞と節の基本-講義
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関係詞かんけいしせつ基本きほん-講義こうぎ

date2026-04-01description名詞に後ろから節をつなげて情報を限定・補足する基本操作として関係詞を説明し、主節を崩さずに複文を安定化するための見分け方を整理する英語講義である。prerequisites文型と文の骨組み / 誤りタグ体系-定石集type講義statusactiverelateddata/lecture/english/clause/文型と文の骨組み-講義.n.md / data/exercise/english/clause/複文の安定化-問題演習.n.md / data/lecture/english/clause/複文の情報設計-講義.n.md / data/lecture/english/overview/英語ポータル-講義.n.md / data/reference/english/error-taxonomy/誤りタグ体系-定石集.n.md
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導入どうにゅう

日本語にほんごでは「昨日きのう ったひと」「わたしまえんだほん」のように、名詞めいしまえなが説明せつめいいてもそれほど不自然ふしぜんではない。ところが英語えいごは、名詞めいしまえなが情報じょうほうみにくい。そこで英語えいごでは、まず名詞めいしし、そのあとにせつ後置こうちして「どのひとか」「どのほんか」を識別しきべつする。

この講義こうぎ中心ちゅうしんは、関係詞かんけいしたんなる表現ひょうげん暗記あんきではなく、名詞めいしうしろからせつをつなぐ設計せっけいとして理解りかいすることである。Ch1 で主節しゅせつの S-V をてたあと、Ch2 ではその主節しゅせつこわさずに従属節じゅうぞくせつをつなぐ基本きほんまなぶ。

中心的ちゅうしんてき

関係詞かんけいしは、どのようにすれば主節しゅせつくずさずに名詞めいし情報じょうほう追加ついかする装置そうちとして使つかえるか。

用語ようご

  • 関係詞かんけいしrelative: 名詞めいしけ、その名詞めいしかんするせつうしろからつなぐ
  • 関係節かんけいせつrelative clause: 関係詞かんけいしふくみ、先行詞せんこうし説明せつめいするせつ
  • 先行詞せんこうしantecedent: 関係節かんけいせつ説明せつめいする名詞めいし
  • 限定用法げんていようほうrestrictive use: 「どの X か」をしぼ用法ようほう
  • 補足用法ほそくようほうnon-restrictive use: すでに特定とくていされた名詞めいし追加情報ついかじょうほうえる用法ようほう

方針ほうしん

関係詞かんけいしあつかうときは、つぎ順序じゅんじょかんがえる。

  1. まず主節しゅせつの S-V を固定こていする。
  2. 説明せつめいしたい名詞めいし先行詞せんこうしとしてめる。
  3. その名詞めいし説明せつめいするせつ内部ないぶで、どの要素ようそけているかをる。
  4. けている役割やくわりおうじて who / which / that / where / when などをえらぶ。

直感的ちょっかんてき説明せつめい

関係詞かんけいしは、名詞めいしうしろにちいさな説明部屋せつめいべやをつくる道具どうぐである。たとえば「わたし昨日きのう ったひと」を英語えいごいたいなら、まず the personき、そのうしろに I met yesterday という説明部屋せつめいべやける。この説明部屋せつめいべやには本来ほんらい 目的語もくてきご必要ひつようだが、そこが空席くうせきになっているので、そこを先行詞せんこうしとつなぐ目印めじるしとして whothatはいる。

ここで大切たいせつなのは、関係詞かんけいしあとせつ単独たんどく完成かんせいさせようとしないことである。そのせつ先行詞せんこうし一部いちぶりて成立せいりつしている。だから関係詞かんけいし問題もんだいは、語彙ごいよりも「せつなかなにいているか」を見抜みぬけるかどうかにかかっている。

厳密げんみつ説明せつめい

関係節かんけいせつは、名詞句めいしく内部ないぶ後置こうちされる修飾節しゅうしょくせつである。したがって、文全体ぶんぜんたい骨格こっかくるときは、関係節かんけいせつをいったん括弧かっこれて主節しゅせつからはずしてよい。

骨格こっかくかた
The report [that we discussed yesterday] needs revision.
主節しゅせつ: The report needs revision.
関係節かんけいせつ: that we discussed yesterday

関係節かんけいせつ内部ないぶでは、先行詞せんこうし対応たいおうする位置いち空所くうしょになっている。

  • the person who I met yesterday では、met目的語もくてきごいている
  • the student who came late では、came主語しゅごいている
  • the town where I was born では、場所ばしょあらわ成分せいぶんいている

この見方みかたつと、関係詞かんけいし選択せんたくは「なにけるか」だけでなく、「関係節かんけいせつなかでどの役割やくわりけているか」でまる。

関係詞かんけいし省略しょうりゃく

限定用法げんていようほう空所くうしょ目的語もくてきご位置いちにある場合ばあいwho / which / that省略しょうりゃくできる。

a. This is the proposal (that) we discussed last month.
b. Please revise the report (that) you sent yesterday.

ただし空所くうしょ主語しゅご位置いちにある場合ばあい省略しょうりゃくできない。

a. Students who submitted the form will be contacted. (who は省略しょうりゃく不可ふか
b. The student who came late apologized. (who は省略しょうりゃく不可ふか

目的語型もくてきごがた省略しょうりゃく接触節せっしょくせつcontact clauseぶことがある。言葉ことばでは that明示めいじするほうが安全あんぜんであり、省略しょうりゃくした場合ばあい主語しゅご目的語もくてきごかが判別はんべつしにくくなる場合ばあい関係詞かんけいしのこす。

具体例ぐたいれい

れい 1: 目的語もくてきごいている関係節かんけいせつ

日本語にほんご: わたし昨日きのう ったひと研究者けんきゅうしゃだった。

The person who I met yesterday was a researcher.

解説かいせつ

主節しゅせつThe person was a researcher. である。ここに「わたし昨日きのう った」という情報じょうほうけたいので、the person先行詞せんこうしにする。関係節かんけいせつなかかんがえると I met yesterday となり、met目的語もくてきごいている。だから whoいて先行詞せんこうしとつなぐ。

×

The person I met him yesterday was a researcher.
[CLS] 関係節かんけいせつなか先行詞せんこうし対応たいおうする空所くうしょがあるのに、さらに himしてしまっている。

れい 2: 主語しゅごいている関係節かんけいせつ

日本語にほんご: おくれて学生がくせい謝罪しゃざいした。

The student who came late apologized.

解説かいせつ

主節しゅせつThe student apologized. である。「おくれてた」が学生がくせい限定げんていしているので、the studentうしろに関係節かんけいせつく。関係節かんけいせつ内部ないぶでは came late主語しゅごいているので who使つかわれる。

×

The student who he came late apologized.
[CLS] 関係節かんけいせつ主語しゅごがすでに先行詞せんこうしまるので、heかさねるのは過剰かじょうである。

れい 3: 場所ばしょあらわ関係かんけい

日本語にほんご: これはわたしまれたまちである。

This is the town where I was born.

解説かいせつ

the town先行詞せんこうしであり、そのまちについて「わたしまれた」という情報じょうほうしている。ここでは関係節かんけいせつなか場所ばしょ成分せいぶん必要ひつようなので where自然しぜんである。

×

This is the town where I was born there.
[CLS] where がすでに場所ばしょ役割やくわりになっているので、thereかさねると重複ちょうふくになる。

れい 4: 限定げんてい補足ほそく

a. Students who submit the form early will receive feedback first.
b. My brother, who lives in Osaka, works in publishing.

解説かいせつ

a では who submit the form early が「どの学生がくせいか」をしぼっているので限定用法げんていようほうである。b では my brother はすでにだれ特定とくていされているので、who lives in Osaka追加情報ついかじょうほうにすぎない。英語えいごでは読点とうてん有無うむがこの可視化かしかする。

べつ見方みかた

関係詞かんけいし翻訳ほんやく技術ぎじゅつでもあるが、より本質的ほんしつてきには情報配置じょうほうはいち技術ぎじゅつである。日本語にほんご名詞めいしまえなが説明せつめいけるが、英語えいご名詞めいしさきしてからうしろでしぼる。このちがいを意識いしきすると、「日本語にほんごまえからじゅん英訳えいやくしようとして複文ふくぶんこわれる」問題もんだいる。

見分みわかた

  • 主節しゅせつの S-V がふたならんでえるのに接続せつぞく仕組しくみがないなら、CLS をうたがう。
  • 名詞めいしまえなが説明せつめいこうとして英語えいご不自然ふしぜんなら、関係節かんけいせつへの変換へんかんかんがえる。
  • who / which / where を使つかったあとに him / it / there などをかさねているなら、空所くうしょ把握はあく失敗しっぱいしている可能性かのうせいたかい。
  • 関係節かんけいせつ内部ないぶだけを独立どくりつしたぶんとしてたときに、主語しゅご目的語もくてきご場所ばしょなどのどれがけているかを判定はんていする。

どこまでつか

この講義こうぎでは Ch2 の入口いりぐちとして、限定用法げんていようほう中心ちゅうしんに who / which / that / where の基本きほんしぼっている。whose, whom, 前置詞ぜんちし + which, 補足用法ほそくようほうこまかい句読法くとうほう関係詞かんけいし省略しょうりゃくできる条件じょうけんなどは、この基本きほん安定あんていしてから段階的だんかいてきひろげればよい。

また、関係詞かんけいしだけでなく to 不定詞ふていし分詞ぶんしでも名詞めいし後置修飾こうちしゅうしょくはできる。しかし CLS の基礎きそとしては、まずせつ使つかって明示的めいじてき接続せつぞくするかた安定あんていさせるのがさきである。

そのうえで、接続せつぞくできるようになったあとに必要ひつようになるのが「どの内容ないよう主節しゅせつくか」という Ch10 の情報設計じょうほうせっけいである。せつがつながっていても重心じゅうしんがずれていれば、英語えいごとしてはまだおもい。

最終形さいしゅうけい

関係詞かんけいし複文ふくぶん安定化あんていかする手順てじゅん

  1. まず主節しゅせつの S-V を固定こていする
  2. 説明せつめいしたい名詞めいし先行詞せんこうしとしてめる
  3. 関係節かんけいせつ内部ないぶなにけているか
  4. その空所くうしょを who / which / that / where などでつなぐ

一言ひとことでいうと

関係詞かんけいしは、名詞めいしうしろにせつをつないで情報じょうほう後置こうちする装置そうちであり、主節しゅせつさきててから空所くうしょ見抜みぬくのが基本きほんである。

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